コンプトン・クルック賞
こんぷとん・くるっくしょう
BSFSが毎年選ぶ、英語で書かれたデビュー長編(SF/ファンタジー/ホラー)に贈られる文学賞。
- Established
- 1983
- Organizer
- Baltimore Science Fiction Society (BSFS)
- Category
- Genre Fiction
- Selection Method
- 投票
- Target
- Newcomer
- Frequency
- 1 per year
- Announcement Period
- around May
- Status
- Active
Description
Compton Crook Award(別名 Compton Crook/Stephen Tall Award)は、Baltimore Science Fiction Society(BSFS)が英語で書かれたデビュー長編小説(サイエンスフィクション、ファンタジー、ホラー)の中からその年の最優秀作をBSFS会員の投票で選出し、毎年のBalticon(メモリアルデー週末)で表彰する賞です。1983年創設。受賞者には現金1,000ドルとプラークが贈られ、Balticonへの参加支援が2年間提供されます。候補作リストはクラブの月刊ニュースレターで公開され、会員が読んで投票します。
Prize
- Main Prize
- 受賞者には現金1,000ドルとプラーク(表彰盾)、およびBalticonへの出席支援(2年間)が提供される。
- Cash Prize
- 1,000 USD
- プラーク(表彰盾)
- Balticonへの参加支援(2年間)
- 第2年に後任へ賞を授与する機会(受賞者が次受賞者へ授賞)
- Balticonでのプロフェッショナルなネットワーキング機会
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| 候補リスト作成 | Baltimore Science Fiction Society(運営・編集による候補リスト作成) | 不明 | 候補リストはBSFSの月刊ニュースレターで公開される。 |
| 会員投票(最終選考) | BSFS会員による投票 | 不明 | 最終受賞者はBalticon(メモリアルデー週末)で発表される。 |
Criteria
- 英語で書かれたデビュー長編であること(初の長編小説)
- ジャンルがサイエンスフィクション、ファンタジー、またはホラーであること
- 文学的完成度(文章力、構成、キャラクター等)
- 独創性とジャンルへの貢献度
- BSFS会員の支持(投票結果)
Application Tips
Dos
- 英語で書かれたデビュー長編であることを確認する。
- 作品がサイエンスフィクション、ファンタジー、またはホラーの範疇にあることを明確にする。
- 出版社や著者は、作品情報がBSFSの候補リストに掲載されるよう必要な書誌データを提供する(該当する場合)。
- BalticonやBSFSのニュースレター/公式案内を定期的に確認して応募・候補の手続きや締切を把握する。
- 受賞後の機会(Balticonでのプレゼンやネットワーキング)を見越して作者プロフィール・連絡先を整備する。
Don''ts
- 短編や既に刊行済みの長編でデビュー作でないものを対象と考えない。
- ジャンル要件(SF/ファンタジー/ホラー)に合致しない作品を無理に当てはめようとしない。
- 公式ルールや発表方法を確認せずに行動しない。
- 会員投票の性質(読者・会員による投票)を無視して宣伝のみを重視しない。
Related Awards
- Astounding Award for Best New Writer
- John W. Campbell Memorial Award
- Philip K. Dick Award
- Nebula Award
- Hugo Award
- Arthur C. Clarke Award
- Andre Norton Award
- Locus Award
- BSFA Award
- Aurealis Award
Official Resources
http://www.bsfs.org/bsfsccw.htmPast Winners
1912年の代替歴史カイロを舞台に、魔法と蒸気技術が共存する都市で魔法当局の捜査官が都市を騒がす事件と『マスター・オブ・ジン』にまつわる陰謀を追う。歴史的想像力とミステリを融合させた作品。
作家。代替歴史のカイロを舞台にした歴史的ファンタジー兼ミステリ『A Master of Djinn』でCompton Crook Awardを受賞。
ある世界では既に死亡している自分だけが別の世界へ移動できる世界で、貧困層出身の主人公が別世界への移動と調査を行う中で、階級・権力・個人の尊厳に関する陰謀や差別と向き合う。マルチバースを用いた社会批評が主題。
作家。デビュー作『The Space Between Worlds』でCompton Crook Awardを受賞。マルチバースを通じて階級やアイデンティティを探る作品。
辺境の都市国家から帝国へ派遣された大使が、前任者の死の謎と帝国による文化的同化の圧力に直面する。人格を保存・移植する記憶技術と外交的陰謀を軸に、同化とアイデンティティの問題を問う政治SF。
歴史学の素養を持つSF作家。帝国と辺境の文化摩擦や記憶技術を巡る政治サスペンス『A Memory Called Empire』でCompton Crook Awardを受賞。
孤児の少女が軍学校に入り、戦争の苛烈さとシャーマニックな力の覚醒を経験することで、国家の暴力と個人の倫理的葛藤に直面するダークファンタジー。中国の歴史的出来事から着想を得た重厚な作風が特徴。
ファンタジー作家。中国史に着想を得たダーク・ファンタジー『The Poppy War』でCompton Crook Awardを受賞。
近未来の南アフリカを舞台に、神々の復活や遺伝子変異、AI、ポップカルチャーが交差する群像劇。多様な登場人物を通じて宗教性や人種、テクノロジーの衝突をブラックユーモアを交えて描く。
作家。近未来を舞台に神話・テクノロジー・社会問題を融合した群像劇『The Prey of Gods』でCompton Crook Awardを受賞。
2454年の高度に再編された世界を舞台に、元囚人で歴史家の語りを通して、謎の少年を巡る宗教的・政治的・倫理的対立が展開する。思想史や政治哲学を大胆に織り込んだ群像政治SF。
歴史学者でありSF作家。哲学・政治・宗教を織り込んだ長編『Too Like the Lightning』でCompton Crook Awardを受賞。
崖や浮遊する地形を舞台に、風と空中移動を軸にした世界で若い主人公が自らの役割を見つけていくYAファンタジー。空中都市や風の技術を巡る冒険と成長を描く。
YA/ファンタジー作家。作品『Updraft』でCompton Crook Awardを受賞。
外交と技術、政治的陰謀を巡るSF。大規模な危機とそれに対する人間の対応を描く物語。
SF作家。作品『Fire with Fire』でCompton Crook Awardを受賞。
軍事と魔法が交錯するファンタジーで、戦術と権力闘争を巡る若き主人公の成長と葛藤を描く。軍事的視点のディテールが特徴。
SF/ファンタジー作家。デビュー長編『Control Point』でCompton Crook Awardを受賞。
『Germline』は遺伝子改変技術で強化された兵士たちをめぐる軍事SFで、人間性の喪失や技術倫理、戦争の悲惨さを描き出す。変容した個と社会の緊張が主題となる。
アメリカのSF作家。遺伝子改変や軍事をめぐるダークな近未来を描く作品で知られる。
『The Windup Girl』は気候変動と遺伝子操作が進行した近未来のタイを舞台に、大企業の利権と食糧危機、人間と改変された存在の境界を描くバイオパンク長編。資源管理と倫理が主要なテーマ。
アメリカのSF作家。気候変動やバイオテクノロジーを主題にしたディストピア的作品で知られ、多数の賞を受賞している。
『Singularity's Ring』はシンギュラリティ後の世界を舞台に、人間の意識共有や改変を巡る群像的な物語。個人のアイデンティティと集合的存在、技術依存と自由意志の衝突を描く近未来SF。
アメリカのSF作家。技術と人間性の関係を探る作品群で知られ、『Singularity's Ring』で注目を集めた。
『One Jump Ahead』はジャンプ航法や宇宙移動を背景にしたSF冒険譚で、対応能力や即応性が問われる危機状況の中で主人公が未知の脅威と向き合う物語(技術的なSF要素を含む)。
アメリカのSF作家。短編や長編で活動し、技術的要素を含むSF作品を発表している。
『His Majesty's Dragon』は代替歴史ファンタジーの出発点で、英国海軍士官ウィル・ローレンスがドラゴン・テメレアと絆を結び、空中戦と友情、戦争の現実に直面する物語。歴史とファンタジーの融合が特徴。
アメリカの小説家。ナポレオン戦争期を舞台にしたドラゴンものの代替歴史シリーズ(Temeraire シリーズ)で国際的に知られる。
『Poison Study』は、死刑囚となった主人公が宮廷の食毒見習いに選ばれ、毒や陰謀に満ちた環境の中で生き延び、自らの力と選択を見つけていくファンタジー。恋愛要素とサスペンスが絡む物語。
アメリカのファンタジー作家。『Poison Study』で広く知られ、政治的陰謀やロマンスを含む若年成人向けのファンタジー作品を発表している。
『Ghosts in the Snow』は、雪深い土地を舞台に幽霊や過去の秘密と向き合う物語を描くダークファンタジー的要素を持つ作品。喪失と贖罪、過去の清算が主題となる。
アメリカの作家。幻想的・幽玄な要素を含む作品を発表している。受賞作は幽霊や過去の影と向き合う要素を含む作品とされる。
『Way of the Wolf』はE.E.ナイトのVampire Earthシリーズの一作で、地球を支配する脅威に対する人類の抵抗とその倫理的葛藤を描くダークなポストアポカリプスSF。戦術と生存の描写が中心となる。
アメリカのSF作家。Vampire Earthシリーズなどのポストアポカリプス作品で知られ、ダークSFや軍事SFの要素を得意とする。
『Devlin's Luck』は落ちぶれた若き戦士デヴリンが、名誉と責務を取り戻すために困難に立ち向かう王道ファンタジー。剣と魔法の冒険を通して成長と友情、責任の重さが描かれる。
アメリカのファンタジー作家。王道のファンタジー作品を中心に活動し、デビュー作『Devlin's Luck』などで知られる。
異文化・異星人との接触を軸にしたSFで、ユーモアや冒険要素を含む物語。文化衝突と主人公の成長が描かれる(作品詳細は限定的)。
アメリカのSF/ファンタジー作家。ユーモアと冒険を織り交ぜた作風がある。
策略や計略(gambit)を巡るプロットを含むSF冒険譚。技術的課題と人間関係が絡むストーリーで、問題解決や賭けに焦点が当たる作品。
アメリカのSF作家。技術や策略を主題にした物語を手がけることがある。
題名から身体性と金属や技術の交差を想起させるSF/ファンタジー。文明や倫理、人間性を巡る寓話的要素を含む可能性があるが、具体的なあらすじ情報は限定的。
アメリカのSF作家。短編・長編で活動する作家の一人。
“高き屋敷”と世界の運命が結びついた幻想的な設定を舞台にしたファンタジー。叙事詩的な語りと魔法的要素が混在する物語で、世界観のスケール感が特徴。
アメリカのファンタジー作家。幻想的で叙事詩的な作風を持つ。
異星の大樹を中心とした生態系や文化の相互作用を描く世界構築重視のSF。生態学的視点と異文化理解が主題となる作品。
アメリカのSF作家。異星の生態や文化を詳細に構築する作品で知られる。
古代ギリシャや中国の自然哲学(天動説や五元素説など)が実在する別世界を舞台に、天球の法則に基づく“艦隊”の遠征や学術的・政治的対立を描くハードSF。科学観と信念の衝突を通じて、学問と人間関係の葛藤を深く掘り下げる作品。
アメリカのSF作家。古典的自然哲学を下敷きにした独創的な世界観で知られる。
(詳細な情報が限られるため概要不明)
作家。デビュー作でCompton Crook Awardを受賞した(詳細情報は限定的)。
馬や田園を舞台に、人と動物の絆や日常の葛藤、癒しを描くヒューマン寄りのファンタジー/ロマンス。キャラクター中心の物語性が特徴。
アメリカのファンタジー作家。動物や田園風景を題材にした作品で知られる。
資源枯渇や気候変動で荒廃した近未来の乾燥地帯を舞台に、生存や共同体の再編、環境と人間の関係を問うディストピア的なSF。生態学的視点と人間ドラマが軸となる。
アメリカのSF作家。デビュー作でCompton Crook Awardを受賞した。環境問題を題材にした作品も多い。
魔法の存在する世界を舞台に、主人公が自身の出生や秘められた能力に向き合い成長していく物語。政治的陰謀や伝承、個人の変容が丁寧に描かれる伝統的ファンタジー。
アメリカのファンタジー作家。デビュー作でCompton Crook Awardを受賞した。
海洋と島嶼文化を舞台にした環境志向の物語。サンゴ礁や海の生態系、先住的な伝承と近代化の衝突を背景に、主人公の成長と自然保護の倫理を描く作品。
作家。『Reefsong』でCompton Crook Awardを受賞した作家。海洋や島嶼文化を題材にした作品で知られる。
知覚や情報に制約のある社会を題材にした思索的SF。盲目の比喩を通じて、権力・認識・情報操作の問題を扱い、技術と社会制度の相互作用が個人と共同体に及ぼす影響を探る物語。
SF作家。『In the Country of the Blind』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
民話や伝承的要素を織り込んだファンタジー。魔法的試練や象徴的な生き物を通じて、主人公が家族や共同体、運命と向き合い成長していく物語を描く。
ファンタジー作家。『The Shining Falcon』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
羊飼いの娘パクセンナリオンを主人公とするヒロイックファンタジー。庶民出身の女性が軍隊で訓練を受け、戦闘と仲間との絆を通じて成長し、自己と信念を見出していく物語。
SF・ファンタジー作家。『Sheepfarmer's Daughter』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
遠未来を舞台に、二つの身体で一つの意識を共有する暗殺者「パラトワ」をめぐるジェネティックSFアクション。陰謀、軍事技術、個人のアイデンティティを掘り下げつつ、ハードな戦闘描写と哲学的問題を併せ持つ。
SF作家。『Liege-Killer』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
技術的・科学的要因が引き起こす壊滅的な事象を扱うSF。危機に直面する社会と個人の対応、倫理的ジレンマや実験がもたらす予期せぬ帰結を描くスリリングな物語。
SF作家。『Doomsday Effect』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
異文化接触とコミュニケーション問題を主題にした社会派SF。異星種との交流や言語的・文化的ギャップを通じて、理解と誤解、共存の可能性と困難さを繊細に描く長編。
SF作家。『Infinity's Web』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
文明崩壊後の世界を舞台にしたポストアポカリプス小説。幼いながら類稀な能力を持つ主人公が荒廃した地を旅しつつ、生存と共同体の再建、進化と倫理を巡る試練に直面するサバイバル物語。
SF作家。『Emergence』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
銀河規模の紛争を描くスペースオペラ寄りのSF。複数の勢力や英雄の軌跡を通じて、戦争の長期化が文明や個人にもたらす影響、選択と犠牲を問いかける物語。
SF作家。『War For Eternity』でCompton Crook Awardを受賞した作家。
遠隔惑星を舞台に、独自の生態系と宗教的儀礼によって規定された社会を描くハードSF。生殖や結婚に関わる儀礼が社会秩序の中心となり、個人と共同体の存立、技術と信仰の対立が物語の主題となる。
SF作家。『Courtship Rite』でCompton Crook Awardを受賞した作家。