紅楼夢賞:世界華文長編小説賞
こうろうむしょう:せかいかぶんちょうへんしょうせつしょう
香港浸会大学が主催する隔年開催の華文長編小説賞。出版された中国語作品を対象に審査される。
- 創設年
- 2006
- 主催
- 香港浸会大学 文学・社会科学部
- カテゴリー
- 一般文芸・大衆小説
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 2年に1回
- 発表時期
- 9月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
『Dream of the Red Chamber Award(紅楼夢賞)』は香港浸会大学が主催する隔年開催の長編小説賞で、国内外で出版された中国語(華文)長編小説を対象に文学的価値を評価し表彰することを目的としている。賞名は清代の名作『紅楼夢』に由来するが、出品作品が当該作品と関連している必要はない。初回は2006年に実施され、以降ほぼ隔年で受賞作が発表されている。
賞品
- 主賞品
- 最優秀作品賞(優勝者)
- 賞金
- 300,000 HKD
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| ノミネーション/応募受付(適格性確認) | 各回の選考委員会(審査員は回ごとに公表) | — | — |
| 予備選考(短縮リスト作成) | 選考委員による予備審査(委員構成は回ごとに異なる) | — | — |
| 最終審査・受賞者決定 | 最終選考委員会(審査員名は各回で発表) | — | 受賞結果はHKBU公式サイトおよびプレスリリース等で発表される |
選考基準
- 中国語で執筆された長編小説であること
- 既に出版されている作品であること(国内外を問わない)
- 文学的価値(独創性、表現力、構成など)
- 作品の完成度と影響力
応募のヒント
推奨
- 中国語で執筆された長編小説であることを確認する
- 正式に出版された版(書籍や公式の出版物)を用意する
- 公式サイトで応募方法・締切を事前に確認する
- 作品概要や著者プロフィール、出版情報を整理して提出できるようにする
注意
- 未発表の原稿で応募しない(本賞は出版済み作品を対象とする)
- 応募要件を満たしていないまま提出しない
- 締切を過ぎての提出を期待しない
公式情報
http://redchamber.hkbu.edu.hk/過去の受賞者
辺境の風景と自然を背景に、野生動物をめぐる寓話的な物語を通して近代化の影響、土地の変容、文化間の緊張を描く。地域性と普遍性が交錯する叙述が特徴。
台湾を拠点に活動する作家。辺境や先住民族、自然と人間の関係を描く作品群で知られる。
言葉と歴史の関係を主題に据えた作品。語りや言語表現を通して歴史の再解釈や個人・共同体の記憶を問い直す実験的な長編。言語そのものが物語の主題となる。
(公表情報が限られる作家)。受賞作を通じて注目を集めた新進・中堅作家の一人とされる。
突発的な出来事と群衆の反応を軸に、現代中国の倫理や社会構造の崩壊を描く長編。寓話的で実験的な語りを通じて、個と集団、理性と狂気の境界を鮮烈に提示する。
寓話的・風刺的な作風で現代中国社会を批判的に描く作家。過激な描写やユーモアを通じて政治・社会問題に切り込む。
香港社会の周縁に生きる人々を中心に、暴力や差別、家族の絆を描き出す物語。都市の影と人間の脆さを描写することで、現代社会の断面を鮮烈に提示する長編。
香港を拠点に活動する作家。都市の記憶や社会問題、人物の内面を鋭く描写することで知られる。
都市と個人の関係、世代間の変化を女性の視点から描く長編。日常の細部と記憶を織り合わせて時代の空気を表現し、登場人物それぞれの内面とその変遷を丁寧に追う作品。
都市生活や女性の視点を繊細に描く中国の女性作家。上海を舞台にした細やかな人物描写で高く評価される。
廃れた旅館を軸に、過去と現在が交錯する群像劇。登場人物たちの記憶と断片的なエピソードを通じて、都市化や個人の孤独、歴史の重層性を探る作品。実験的な語りが印象的な長編。
台湾の作家。実験的な語り口と記憶や都市を主題にした作品で知られる。物語の多層性や語りの技巧が特徴。
地主が転生を繰り返しながら20世紀の中国を見つめる大河小説。個人史と国家史を寓話的に重ね合わせ、土地・権力・記憶の問題をユーモアと残酷さで描き出す。歴史の流れの中にある人間の苦悩と可笑しみを同時に提示する作品。
魔術的リアリズムを基調とする中国の作家。歴史と農村生活を寓話的に描き、風刺的な筆致で国際的評価を受ける。ノーベル賞受賞歴がある(注記は該当年以降の事績)。
陝西の地方社会を舞台に、伝統芸能や家族関係、土地を巡る欲望と矛盾を描く大河的長編。改革開放期以降の社会変動が人物たちの運命に影を落とし、地域文化の喪失と再生の問題を浮き彫りにする。
陝西出身の中国作家。地方社会と人間の欲望、伝統文化の変容をテーマにした長編で知られる。『秦腔』などで国内外の評価を得た。