クサヴェル・シャンドル・ギャルスキ賞
クサヴェル・シャンドル・ギャルスキしょう
クロアチアの文学賞。1979年創設。ザボク市とクロアチア作家協会が主催する文化イベント「クサヴェル・シャンドル・ギャルスキの日々」の一環として、クロアチア共和国で出版された最優秀散文文学作品に毎年授与される。
- 創設年
- 1979
- 主催
- Grad Zabok(ザボク市)および Društvo hrvatskih književnika(クロアチア作家協会)
- カテゴリー
- 一般文芸・大衆小説
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 10月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Nagrada "Ksaver Šandor Gjalski"(クサヴェル・シャンドル・ギャルスキ賞)は1979年に創設され、ザボク市とDruštvo hrvatskih književnika(クロアチア作家協会)が主催する文学賞。1979年の創設以来、1985年までは隔年で(未確立の作家への奨励として)授与され、1985年以降は毎年、クロアチアで刊行された最良の散文(プローズ)作品に授与される。受賞の決定は5名の委員会によって行われ、表彰状(povelje)、肖像入りのプラーク、金銭的賞が贈られる。受賞作は主に「Dani Ksavera Šandora Gjalskog」祭典で発表される。
賞品
- 主賞品
- 表彰状(povelje)、Ksaver Šandor Gjalski の肖像入りプラーク、および金銭的賞
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 候補選定 | 出版社の推薦や主催団体による候補リスト(詳細な公募仕様は公表資料に依存) | 不明 | 候補は内部で整理される(方法の詳細は公表情報に依る) |
| 委員会による最終選考 | 5名の委員会(povjerenstvo od 5 članova)が最終決定を行う | 不明 | 受賞者はDani Ksavera Šandora Gjalskogの式典で発表される |
選考基準
- クロアチア国内で刊行された散文作品であること(出版済み)
- 文学的完成度(文体、構成)
- 独創性と主題の重要性
- クロアチア文学への貢献度
応募のヒント
推奨
- 対象となるのは出版済みの散文(プローズ)作品であることを確認する
- 出版社や主催団体の応募/推薦手続きを事前に確認する
- 作品の文学的完成度(文体・構成)と独自性を明確にする
- 応募時に出版情報や必要な証明を揃えて提出する
注意
- 未刊行の原稿のみで応募する
- 剽窃や出典の不明瞭な引用を行う
- 提出形式や締切を守らない
審査員から
- 出版された作品の完成度と構成を重視します。
- 独創的な視点とテーマの深さが高く評価されます。
- 言語表現の精度(クロアチア語での完成度)も重要です。
関連の賞
- Društvo hrvatskih književnika(クロアチア作家協会)が主催する他の文学賞
- Dani Ksavera Šandora Gjalskog(祭典)への参加・関連プログラム
- クロアチア国内の主要文学賞一覧(他賞との比較検討)
公式情報
http://danigjalskog.com/過去の受賞者
エヴァ・ブラウンの二重の生活を題材にした歴史フィクション。個人の内面と歴史的出来事の交差を通じて道徳や選択の問題を問う作品。
移動劇団をめぐる群像劇。演劇と現実の境界が曖昧になる構成で、登場人物たちの人生や社会の断面を通じてユーモアと悲哀を描き出す。
現代の都市生活や若者の感情、届きそうで届かない欲望をテーマに描く作品。孤独や人間関係の脆さ、到達不可能な目標が中心的モチーフとなっている。
父と子の関係や世代間の葛藤を軸に据えた小説。個人の記憶や過去の重みを描きつつ、ユーモアや皮肉を交えて社会の変容に目を向ける作品。
ミステリ的要素を含む小説で、ある事件とその背景にある共同体の秘密、過去の影が現在に及ぼす影響を描く。道徳的ジレンマや人間関係の崩壊が主題。
地方社会を舞台に、少年期の視点から差別や暴力、排除の問題を描く長編。記憶とトラウマ、アイデンティティの葛藤を鋭く描写し、社会的な偏見を問いかける作品。
『Rat i sjećanje』(戦争と記憶)は、戦争体験とその後に残るトラウマ、忘却と追憶の問題を扱う作品。個人と共同体の記憶の継承や歴史認識を問い直す内容。
カフェ「Corso」を舞台にした短編集。店に集う人物たちの断片的な物語を通じて都市の風景や人間関係、記憶の断片をユーモアと哀愁を交えて描く。
短編集。日常の細やかな観察を通して人間関係や記憶、儀式化された日常(コーヒーをめぐる情景など)を描く作品群で、温かさと哀惜を帯びた視点が特徴。
『Muzej revolucije』は、革命や社会変動の記憶が個人と共同体に残す影響を探る小説。過去の出来事と現在の生活が交差し、歴史の再解釈とアイデンティティの問題を描く。
『Almanah smrti i nestajanja』は、死と消失を主題にした短編集。日常の断片を通して喪失感や記憶の脆さ、存在の不確かさを掘り下げる静かな語りが特徴である。
短編や評論を手掛ける作家。存在や喪失をめぐる主題を繊細に扱うことで評価されている。
短編集『Carske kočije』は歴史や権力、個人の運命を題材にした掌編群。古い価値観と現代との衝突を通じて人間の選択とその帰結を描く作品群である。
長年にわたり作品を発表してきた作家。歴史的視点と伝統的な語り口で知られる。
『Unterstadt』は、戦争とその後の社会的トラウマや個人の心的側面を掘り下げる長編。暴力や差別の記憶が日常生活にどのように残るかを描き、再生の可能性を探る作品である。
現代クロアチアの注目作家。社会問題や戦争の影響、個人の心理を鋭く描く作風で評価される。
『Polusan』は、個人の孤独と社会的変容を見つめる長編。過去の影が現在の関係性に影を落とす様子を静かに描き、再生と喪失を主題とする作品である。
クロアチアの作家。個人の内面と歴史的背景を織り交ぜた繊細な物語を執筆している。
『Katedrala』は、象徴的な“大聖堂”を中心に権力や宗教、共同体を風刺的に描く長編。社会的矛盾や人間の虚栄を鮮やかに浮かび上がらせる作品である。
劇作家としても著名な作家。風刺やブラックユーモアを交えた社会批評的な作風で知られる。
『U potrazi za Ivanom』は、失踪したイヴァンをめぐる探索を通じて家族の秘密や断片的な記憶を掘り下げる長編。喪失と再生、真実の相対性を丁寧に描く作品である。
クロアチアの作家。登場人物の心理と人間関係の描写を重視した作品群で評価される。
『Elijahova stolica』は個人の記憶と国や民族の歴史が交錯する長編。家族史や移動の物語を通してアイデンティティと記憶の継承を問い直す作品である。
作家兼研究者としても活動する人物。アイデンティティや移動、歴史の問題を扱うことが多い。
『Skroviti vrt』は“隠れた庭”を象徴に、自然と記憶、内面風景を織り込んだ長編。過去の断片が現在と重なり合い、静かな語りで喪失と再生を描く作品。
詩人としての活動もある作家。自然や記憶、時間の流れを繊細に描写する叙情的な作風が特徴。
『Osmi povjerenik』は地方行政や権力の作用を題材にした長編。官僚制や責任の所在、個人の倫理的葛藤を通じて正義と共同体のあり方を問いかける社会小説である。
クロアチアの作家。政治や社会の諸問題を題材にした社会派小説で知られる。
『Živi i mrtvi』は生と死、記憶と喪失を巡る長編小説。歴史的出来事が個人や家族の日常に与える影響を繊細に描き、断片的な記憶をつなぎ合わせながら存在と再生を問いかける作品。
クロアチア語圏の作家。現代社会や記憶、家族を題材にした長編・短編を手掛け、内面描写に定評がある。
複数の視点と時間軸を用いて歴史と個人の記憶を描く長編。過去と現在の交差から人間の運命や記憶の継承を考察し、文化的・社会的な問いかけを含む重層的な物語を提示する。
クロアチアの作家・評論家。歴史や記憶をテーマにした作品群で知られ、2002年に長編『Triemeron』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞した。
夢想と現実が交錯する長編。夢見る者たちの視点を通して現代社会や個人の内面を探り、詩的なイメージと物語的構成を用いて幻想と現実の境界を問い直す作品。
作家。幻想的要素と叙述的技巧を用いて個人の内面と社会を描く作品で知られ、2001年に長編『Odnekud dolaze sanjari』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞。
都市生活の奇妙さや人間の弱さをブラックユーモアと鋭い観察で描いた短編集。断片的な物語の連鎖が登場人物たちの孤独や滑稽さを浮かび上がらせ、強い印象を残す作品群。
現代クロアチアを代表する作家の一人。鋭い観察とブラックユーモアで知られ、2000年に短編集『Anđeo u ofsajdu』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞。
自伝的要素を含む随筆集で、作家の少年期や青年期の思い出、身近な風景や言語感覚をユーモアと皮肉を交えて綴る。個人史を通して時代の空気や文化背景を映し出す作品。
クロアチアの小説家。自伝的要素を含む作品や大衆文学的要素を取り入れた作風で知られる。1999年に自伝的随筆『Trava i korov』で同賞を受賞。
『祖国戦争』の体験や断片を綴った記録的エッセイ集。前線や避難生活、日常の断片的な証言を通じて、戦争の現実と個人の記憶を後世に伝えることを意図した作品群。
作家・記録者的な筆致を持つ著者。1998年に戦時記録的随筆『Kratki izlet, zapisi iz Domovinskog rata』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞した。
ラジオの周波数を象徴に、暴力や戦争に対抗する『声』の力を描いた作品。放送やコミュニケーションを通して個人の抵抗や連帯がどのように形成されるかを探り、戦時下の希望と不安を映し出す。
作家。メディアや社会状況を題材に、声や表現の力を描く作品を手がける。1997年に『91,6 MHz glasom protiv topova』で同賞を受賞。
タイトルが示す通り『記憶』を巡る回想的な長編。個人的な体験や家族の軌跡を丁寧に織り込みながら、過去と現在の断片を再構成して失われた時間と和解しようとする叙述が特徴的な作品。
クロアチアの女性作家。回想や家族史を主題とした作品を手がけ、1996年に長編『Sjećanja』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞した。
作家自身の記憶や経験を綴った自伝的随筆集。幼少期や創作の起源、日常の断片を率直に綴ることで、記憶と創作の関係、個人史が持つ普遍性を探る作品。
クロアチアの作家・評論家。自伝的色彩の強い作品やミステリ・文学研究で知られる。1995年に自伝的随筆『Šapudl』で同賞を受賞。
サラエボの市井に生きる人々の日常と戦時下の矛盾を切り取った短編集。喪失や記憶をユーモアと皮肉、時に痛切な筆致で描き、個人的体験を通して戦争と社会の歪みを照射する作品群。
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身を含む中欧地域を題材にした作品で知られる作家。1994年に短編集『Sarajevski Marlboro』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞。
主人公エルヴィンを軸に、周縁に生きる人々の風変わりな出来事と関係性を描く長編。ユーモアと辛辣さを併せ持つ語りで、正常と狂気の境界や個人と共同体のずれを浮かび上がらせる作品。
クロアチアの作家。1993年に長編『Ervin i luđaci』でNagrada Ksaver Šandor Gjalskiを受賞。
『Svi kapetanovi brodolomi』は海や船をめぐる寓意的な物語で、遭難や航海というモチーフを通じて喪失・再生・共同体の変容を探る。比喩的な旅が登場人物の内面変容を映し出す作品。
海や旅を題材にした物語を含む作家。寓意的な語りを通して喪失と再生を描く作品がある。
『Potonulo groblje』はノワール的な緊張感と歴史的影が交差する長編で、過去の出来事や罪が現在を侵食する様を描く。犯罪と道徳、郷愁が混ざり合う重層的な物語構成が特徴。
ミステリやノワール的要素を取り入れた小説で知られる作家。都市の風景や過去の影を描く作風が特徴。
『Krevet』は家庭や私生活に潜む緊張や欲望を描く小説で、日常の細部から人間関係の脆さや内面の葛藤を浮かび上がらせる。親密さと暴力性が隣り合わせに描かれる作品。
現代社会や私的領域を題材に作品を発表する作家。日常の細部に着目した描写が多い。
『Berenikina kosa』は家族や伝承を主題にした物語で、世代間の繋がりや記憶の断片を織り上げる。地域的な色彩と個人的なエピソードが交差し、郷愁や人間関係の複雑さを描き出す。
家族史や地域社会を題材にした作品で知られる作家。伝承や個人史を織り交ぜた叙述が特徴。
『Forsiranje romana reke』は川や流れをモチーフに言語、記憶、境界を問い直す実験的な作品。移動や変遷のイメージを通して個人と歴史の不確かさを描き、ポストモダン的技巧と批評精神が光る。
ポストモダン的な語りと批評的視点を持つ国際的に著名なクロアチアの作家・評論家。言語やアイデンティティを主題にした作品で知られる。
『Ljubavi na crnom baršunu』は愛と喪失を軸にした小説で、私的な情念と社会的背景が絡み合う物語を描く。登場人物の感情表現と時代状況が密接に結びついた叙情的かつ洞察的な作品。
小説や脚本を手掛ける作家。個人の感情と社会的出来事を織り交ぜた物語を多く発表している。
『Trg slobode』は都市空間を舞台に個人の自由と社会的制約が交錯する長編。ミステリ的要素を織り交ぜつつ、過去の影響が現在に及ぼす力を描き、倫理的選択や人間関係の複雑さを問う。
推理小説や文学作品で知られるクロアチアの作家。鋭い観察と構成力を持ち、ジャンルの枠を越えた作品を発表している。
『Svila, škare』は自伝的要素を含むプローズで、記憶と時間、女性の経験を繊細に綴る作品。日常の断片的な出来事から個人史を組み立て、創作と生の境界を探る内省的な文章が続く。
エッセイや自伝的プローズを手掛ける作家。記憶や個人史を題材に内省的な作品を残している。
『Kraj svijeta počinje kihanjem』は、日常の些細な出来事を寓話的に膨らませ、時代の不安や人間の孤独を描き出す作品。ユーモアと皮肉を織り交ぜながら、終末感や人間関係の微妙な亀裂を軽妙に表現する。
短編や小説で活動する作家。ユーモアや皮肉を交えた作風で日常の不条理を浮き彫りにする作品がある。
本短編集は鉄道や移動をモチーフにし、出会いと別れ、時間のずれを描く。列車や線路が人生の転換点や記憶の象徴として機能し、郷愁と旅情を帯びた人間模様が展開する。
短篇を中心に執筆する作家。日常の光景や人間関係を細やかに描くことが多い。
『Put bez sna』(原題: Stjegonoše)は、個人の内面と歴史的変動が交錯する長編。家族の葛藤や地域社会の変容を通して、戦後の記憶とアイデンティティの揺らぎを掘り下げ、登場人物の心理変化を丁寧に描く作品。
クロアチアの作家。歴史や地域社会を題材にした長編を多く手掛け、個人と歴史の交錯を描く作品で知られる。