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第38回(1957年) 受賞受賞作: Things of This World
『Things of This World』は物質世界の中に見出される美や意味を詠む詩集で、宗教的・倫理的な省察を含む。技巧的な韻律と明快な表現によって日常の事物が哲学的に照らし出される。
日常の美宗教・信仰形式美倫理的省察 -
第70回(1989年) 受賞受賞作: New and Collected Poems(新作と全集)
新作と選集を併せた本書は、ウィルバーの精巧な韻律と比喩の妙を示す。言葉の明晰さと古典的な雅趣を通じて日常の風景を哲学的に昇華し、形式美と抒情性が調和した詩群を収める。
形式美韻律日常の哲学翻訳抒情
リチャード・パーディ・ウィルバー
リチャード・パーディ・ウィルバー
Richard Purdy Wilbur
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1921-03-01 (アメリカ合衆国 ニューヨーク市(ニューヨーク州))
- 死没
- 2017-10-14 (アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ベルモント) 96歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- 聖公会(アングリカン)
- 居住地歴
- ニュージャージー州ノースコールドウェル(少年期) → マサチューセッツ州ベルモント(晩年) → コネチカット州ミドルタウン(ウェズリアン大学勤務期)
経歴
- 職業
- 詩人, 翻訳者, 大学教員, 作詞家
- 活動期間
- 1947年〜2017年
- 所属
- ウェルズリー大学(教員), ウェズリアン大学(教員), スミス大学(教員), アマースト・カレッジ(非常勤講師など)
- 所属団体
- アメリカ芸術科学アカデミー(フェロー)
- 影響を受けた人物
- ロバート・フロスト, W・H・オーデン
- 影響を与えた人物
- ニュー・フォーマリズムの詩人たち(若い世代), 多くの英語圏の詩人(韻文と形式への回帰に影響)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| アマースト・カレッジ | — | — | BA | 1938–1942 | アメリカ合衆国 |
| ハーバード大学(大学院) | — | — | MA | 1940年代(在学) | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1957 | ピューリッツァー賞(詩) | Things of This World | — | ピューリッツァー賞選考委員会 | 受賞 |
| 1989 | ピューリッツァー賞(詩) | New and Collected Poems | — | ピューリッツァー賞選考委員会 | 受賞 |
| 1957 | 全米図書賞(詩) | Things of This World | — | ナショナル・ブック・ファンデーション | 受賞 |
| 1971 | ボリンゲン賞(詩) | — | — | ボリンゲン賞運営団体 | 受賞 |
| 1996 | ロバート・フロスト・メダル | — | — | ポエトリー・ソサエティ・オブ・アメリカ | 受賞 |
| 1994 | ナショナル・メダル・オブ・アーツ | — | — | アメリカ合衆国政府 | 受賞 |
| 2006 | Ruth Lilly 詩賞 | — | — | ポエトリー・ファンデーション | 受賞 |
| 1994 | PEN / Ralph Manheim 翻訳メダル | 翻訳業績(総合) | — | PEN America | 受賞 |
| 1983 | ドラマ・デスク特別賞 | 『ミザンセーヌ』他の翻訳 | — | ドラマ・デスク | 受賞 |
| 1952 | Guggenheim フェローシップ | — | — | ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第22回(1971年) 受賞受賞作: Things of This World
日常の対象を通して存在や美、倫理を考察する抒情詩集。正確な形式と豊かな比喩で、日常の物事の奥にある意味や神秘を照らし出す作品群。
抒情形式美日常の神秘宗教的反省
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第21回(1983年) 受賞受賞作: Four Comedies: The Misanthrope, Tartuffe, The Learned Ladies, The School for Wives
モリエールの代表的な四つの喜劇(『人嫌い』『タルテュフ』『学識のある女たち』『女学校』)を英訳した作品集。原作の鋭い風刺や台詞のリズム、人物描写を丁寧に再現し、古典フランス演劇の社会批判を英語圏の読者に伝える。
喜劇風刺人間ドラマ古典文学舞台
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第2回(1988年) 受賞受賞作: 業績(詩作・翻訳)
本賞はウィルバーの長年にわたる詩作と翻訳活動を称えるもの。洗練された韻律感と明快な叙述で自然や愛、宗教的主題を描き出し、英語詩の伝統を担保しつつ現代にも通用する表現を示した。
形式主義自然愛翻訳
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第9回(1988年) 受賞受賞作: New and Collected Poems
新作と選集を含む詩集で、精巧な形式と明晰な言語を通じて人間の経験を丁寧に描写する。伝統的技巧を現代詩に活かした作品群。
126ページ詩形式伝統主義
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第22回(1989年) 受賞
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第11回(1991年) 受賞受賞作: Things of This World
日常の物や風景を通して存在や死、信仰の問題を静かに掘り下げる詩集。形式的な技巧と洗練された言語感覚が特徴で、比喩と観察によって平凡な対象に普遍的な意味を与える。Wilburを代表する作品として高く評価されている。
日常存在死信仰形式美
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第5回(1994年) 受賞受賞作: 生涯の翻訳業績(詩・演劇の翻訳)
詩人としての技量を反映した詩訳や、フランス古典演劇などの翻訳を手掛けた。言葉のリズムや意味の両立を重視する翻訳で評価される。
詩演劇翻訳フランス文学
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第21回(2006年) 受賞受賞作: 生涯業績 — 代表詩集: 'Things of This World'
リチャード・ウィルバーの詩作は厳格な韻律と造形を重んじるフォーマルな伝統に立脚しつつ、日常の対象から普遍的な洞察を引き出す機知と温かみが特徴である。代表作群は音声感覚とユーモアを併せ持ち、翻訳や散文を通じても思想的厚みを示した。
形式主義抒情日常の美翻訳
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第2回(2008年) 受賞受賞作: The Theatre of Illusion (ピエール・コルネイユ作品の英訳)
コルネイユなどの古典フランス戯曲を英訳した作品集。17世紀演劇の詩的リズムやドラマ性を現代英語に置き換え、舞台上での可読性と原作の言語的美しさを両立させる翻訳技術が評価された。
古典演劇フランス文学詩的表現舞台芸術
作品
代表作
The Beautiful Changes and Other Poems
1947年 詩集初期詩集。ウィルバーの形式詩への志向と観察的な作風が現れる作品群。
Things of This World
1956年 詩集代表作の一つ。日常的事物と深い思想的省察を結びつける詩篇を収め、1957年にピューリッツァー賞と全米図書賞を受賞。
New and Collected Poems
1988年 詩集(アンソロジー)長年の作品をまとめた集成。1989年にピューリッツァー賞を受賞。
Tartuffe(翻訳)
1963年 翻訳(戯曲)モリエールの喜劇の英訳。ウィルバー版は標準的英訳として上演やテレビ化が行われた。
- [テレビ/舞台] Tartuffe(ウィルバー翻訳版) (1978)
Candide(作詞参加)
1956年 オペラ/ミュージカル(作詞)レナード・バーンスタインのミュージカル『キャンディード』に歌詞提供で協力。代表的な歌に『Glitter and Be Gay』などがある。
全著作
- The Beautiful Changes and Other Poems (1947)
- Ceremony, and Other Poems (1950)
- A Bestiary (1955)
- Things of This World (1956)
- Advice to a Prophet, and Other Poems (1961)
- Walking to Sleep: New Poems and Translations (1969)
- The Mind-Reader: New Poems (1976)
- New and Collected Poems (1988)
- Mayflies: New Poems and Translations (2000)
- Collected Poems, 1943–2004 (2004)
- Anterooms (2010)
翻案
- ミュージカル『キャンディード』への歌詞提供(レナード・バーンスタイン作曲)
- 『タルチュフ』などモリエール翻訳の舞台・テレビ上演
作家による翻訳
- モリエール作品の英訳(The Misanthrope, Tartuffe 等)
- ジャン・ラシーヌ、ピエール・コルネイユの戯曲翻訳
作風・主題
- 文体
- 形式主義的(韻律と押韻を重視)明快で礼儀正しい語り口ウィットと抑制された感情表現
- 頻出モチーフ
- 日常の事物自然と季節宗教的・倫理的省察記憶と時間
評価・遺産
ウィルバーは20世紀後半の主要なアメリカ詩人の一人であり、ピューリッツァー賞を2度受賞、図書賞や国家的栄誉も多数受けた。形式詩の復興に寄与し、翻訳や舞台への貢献、詩の教育・後進育成でも評価される。
関連学会
- アメリカ芸術科学アカデミー
資料所蔵先
- アマースト大学アーカイブ(Richard P. Wilbur Papers)
大衆文化への影響
- レナード・バーンスタインの『キャンディード』の歌詞提供を通じた音楽界への影響
- 翻訳戯曲の上演・テレビ化により演劇界でも広く知られる
引用
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世界は根本的に大きな驚異である。
出典: 対談/公演(抜粋) (2009年) -
Love Calls Us to the Things of This World(詩集のタイトル)
出典: 詩集 Things of This World (1956年)
豆知識
- レナード・バーンスタインのミュージカル『キャンディード』で歌詞を書いた。
- 第二次世界大戦中にアメリカ陸軍に従軍した(1943–1945)。
- ピューリッツァー賞を1957年と1989年に二度受賞した。
- 生涯にわたりモリエールやラシーヌ、コルネイユの戯曲を英訳した。