アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第13回(1992年)
受賞者
18名ホロコースト生還者の父ヴラデックの証言を、息子アートとの対話とともにたどるグラフィックノベル。家族史、記憶、罪悪感、世代間の断絶を重ね合わせながら、圧倒的な視覚表現で戦争の記憶を刻む。
父の記憶をたどりながら、ホロコーストの影を描き直す。
ホロコーストを題材にしたグラフィックノベルの全集。父ヴラデックの証言と息子アートとの対話を重ね、家族史、記憶、トラウマを視覚表現で掘り下げる。
父の記憶をたどりながら、戦争の影を描き直す。
ニューメキシコの風景と言葉を背景に、記憶と土地の感触を編み上げる詩集。荒涼とした景色のなかに、家族や共同体の気配が静かに立ち上がる。
乾いた土地の記憶が、詩の呼吸になる。
フェミニズム、科学、テクノロジー、自然観の境界を揺さぶるエッセイ集。サイボーグという比喩を手がかりに、固定的な二分法を組み替える。
サイボーグは、境界を組み替えるための比喩になる。
科学と精神性のあいだにある共通項を探る対話的な一冊。現代科学の新しい思考と宗教的な洞察を並べて、宇宙への帰属感を問い直す。
科学と宗教のあいだに、宇宙への帰属を探る。
チカーノの経験と移動の感覚を映す、バイリンガルの詩のアンソロジー。個人的な記憶と社会的な境遇が重なり合い、言葉の往復運動が前面に出る。
バイリンガルの詩が、移動する生活の輪郭を描く。
言語能力と教育経験をめぐる研究を、個人史と批評の両方から展開する書。アフリカ系アメリカ人の言語と学校制度の関係を、自身の経験を踏まえて考える。
自分の声をたどりながら、言語と教育の関係を考える。
ユーロック族の女性による回想録で、先住民族の生活や歴史、移行期の経験を記録した口述史的著作。
20世紀末の日本社会と政治を分析した論考集。文化・歴史の視点から近代日本の諸相を考察する。
Dena'ina語と英語の二言語で、民話、生活の記録、自伝的な断章、地名、歌や詩を集めた大部の集成。ピーター・カリフォルンスキーの声を、書き残されたかたちで次代へつなぐ一冊。
Dena'ina の言葉を、物語と記録のかたちで次代へ手渡す。
ジョージアを舞台に、家族の記憶、信仰、恋愛、そして女性たちのあいだにある緊張を描く小説。レイモンド・アンドリュースが、南部の家庭に流れる感情の複雑さを静かに掘り下げる。
南部の家族に残る記憶と欲望が、静かにぶつかり合う。
双子の兄弟を中心に、家族の内部で育つ期待と圧力を描く心理小説。オレゴンの土地感覚と、互いを支えながらも傷つけ合う関係が物語を支える。
家族の奥に沈んだ痛みを、静かに掘り起こす。
日本人移民と日系アメリカ人の歴史を、ミュラルを下敷きに子ども向けにたどる絵本。排斥、収容、そして回復へと続く流れを、絵と短い文章でわかりやすく伝える。
壁画が語る、日系アメリカ人の旅路。
第二次世界大戦中に拘束されたイタリア系・ドイツ系住民の経験を、口述証言と記録でたどる歴史書。公的にあまり語られてこなかった収容の実態を掘り起こす。
忘れられた収容の記憶を、証言で掘り起こす。
ロレイン・ハンズベリーの戯曲を、政治性と芸術性の両面から読み解く批評研究。作品の背景にある公民権運動や黒人女性表象を視野に入れながら、その演劇的達成を検討する。
ハンズベリーの演劇を、政治と美学の交差点から読む。
バッファローのポーランド系家族が営むバーを軸に、地域社会の変化と家族の歴史を描くノンフィクション。ひとつの店を通して、都市の記憶と労働の文化が見えてくる。
一軒のバーから、街の歴史が立ち上がる。
1970年代後半以降に書かれた黒人劇作家の戯曲を集めたアンソロジー。現代アフリカ系アメリカ演劇の活気と幅広さを、作品群と序文で示す。
現代黒人演劇の力を、一冊に束ねる。