野間アフリカ出版賞
アフリカで刊行された優れた書籍に贈られた年次賞(1980–2009)。
- 創設年
- 1979
- 主催
- Kodansha Ltd(スポンサー)、African Book Publishing Record(運営)、UNESCO(後援)
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
Noma Award for Publishing in Africaは1979年にShoichi Nomaにより設立され、1980年から2009年まで毎年、アフリカで刊行された新刊書(文学、児童書、学術書)を対象に授与された賞。賞金は10,000米ドル。Kodansha Ltdがスポンサーを務め、African Book Publishing Recordが運営し、UNESCOの後援の下で実施された。2009年にNoma家によるスポンサーシップ終了により賞は終了した。受賞対象はアフリカのいかなる言語(地域言語・欧州言語)で刊行された書籍であった。
賞品
- 主賞品
- 年間10,000米ドルの賞金(受賞者に授与)
- 賞金
- 10,000 USD
- 一部の年でのHonourable Mention(特別言及)
- 受賞による認知・プロモーション(出版社/作品の露出)
- Kodanshaによるスポンサーシップに基づく賞の運営支援
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 適格性確認(Eligibility) | African Book Publishing Record(運営事務局)による書誌情報・出版地・刊行年の確認 | — | 書誌条件(アフリカで刊行された新刊か等)の確認 |
| 予備選考・ショートリスト作成 | 選考委員(編集者、学者、出版関係者)による候補作の選別 | — | 内部でのショートリスト作成 |
| 最終審査・評議 | 選考委員会(パネル)による討議と最終選出 | — | 選考委員会の決定 |
| 受賞作発表 | 主催者/運営事務局 | — | 公式サイトおよび報道を通じて発表(当該年の発表方法は年により異なる) |
選考基準
- 文学的・学術的品質(表現力・研究の厳密さ)
- アフリカの文化・学術への貢献度
- 独創性・オリジナリティ
- 編集・制作の質
- 対象地域・言語における重要性や影響力
応募のヒント
推奨
- 書籍がアフリカで刊行された新刊であることを確認する(出版社・刊行年の明示)
- 対象カテゴリ(文学、児童書、学術書)に該当することを確認する
- 出版社情報、ISBN、目次、書影などの書誌情報を整理しておく
- 作品の学術的・文化的意義や地域貢献を説明できる要旨を用意する
注意
- 虚偽の刊行情報や出版社情報を記載しない
- 過去の既刊のみを再提出する(新刊が対象)
- 提出フォーマットや指定要件を無視する
審査員から
- 作品の文学的/学術的な質とアフリカにおける貢献度を重視する
- 地域言語での刊行や多様性も評価の対象になる
- 編集・制作の質(校正・装丁等)も選考の一要素である
関連の賞
- Noma Prize
- Noma Literary Prize
- Noma Concours for Picture Book Illustrations
- Noma Award for the Translation of Japanese Literature
公式情報
https://web.archive.org/web/20121230180155/http://www.nomaaward.org/index.shtml過去の受賞者
ナイジェリア社会の多様な人間像を描く短編集。家族や男女関係、都市生活、法や権力に絡む不正義などをテーマに、移民や都市化の影響を受ける登場人物たちの葛藤と日常が描かれる。鋭い観察と人物描写を通して現代ナイジェリアの社会的文脈が浮かび上がる作品群である。
ナイジェリア出身の作家。短編小説や長編で知られ、女性の経験や家族、社会的課題を描写する作品を発表している。2009年に短編集『Lawless and Other Stories』でNoma Awardを受賞した。
国や個人の夢とその始まりをテーマにした回想的・評論的著作。独立や社会変革をめざす運動の初期段階や若者世代の希望と葛藤を、歴史的文脈と個人的経験の両面から描き出し、将来像を探る。
詳細な経歴は不明だが、独立や社会変革、夢といった主題を扱う著作で評価を受けた作家とされる。
ジンバブエを舞台にした小説で、社会的対立や個人の苦悩、政治的緊張を描く物語。家族や友情、権力構造の中で生じる衝突と変化を通じて、国の歴史的・社会的文脈を浮かび上がらせる作品である。
ジンバブエの小説家。社会と政治をめぐるテーマを扱い、国内外で評価されている作家である。
詩とパフォーマンスを通じて個人とコミュニティの声を表現する詩集・エッセイ的作品。リズムと口語表現を重視し、黒人の経験、ジェンダー、都市生活や社会的抵抗を詩的に綴る。舞台での上演を念頭に置いた表現性も特徴である。
南アフリカの詩人でパフォーマー。口語詩と舞台表現を通じて都市生活やジェンダー、社会問題を鋭く表現する作家・パフォーマーである。
記憶とトラウマ、植民地主義の影響を主題とした小説的・詩的作品。個人と共同体の記憶の断絶を描き、歴史的な暴力と文化的喪失に対する文学的応答を通してアイデンティティと回復の可能性を探る。
カメルーン出身の作家・劇作家・詩人。演劇や詩、実験的な文学を通じて記憶や植民地的暴力の問題を扱う多面的な活動で知られる。
ウォルターとアルベリティナ・シスル夫妻の生涯と政治的活動を詳細に記述した伝記。夫妻の闘争、収監や政治的貢献、家庭生活に関する証言と史料を通して、南アフリカの抵抗史における重要な一章を描く。
南アフリカの作家・活動家。反アパルトヘイト運動に関わる人物を記録した伝記や歴史記述で知られる。
1865年から1995年までのアラビア語小説を包括的に整理した書誌と批評的入門。主要作家や代表作の解説、ジャンルや美学の変遷、歴史的・社会的背景との関連づけを行い、研究者や学生向けに参照可能な詳細な文献案内を提供する。
アラビア語文学の研究者。小説の発展と書誌を体系的に整理することにより、研究者や学生に向けた入門的かつ参照可能な資料を提供した。
ヨルバのイファ(Ifa)祭を記録・分析した文化人類学的著作。祭礼の儀式、歌唱や舞踊、神話の語り、共同体における宗教的意味を写真やフィールドワークに基づく記述で紹介し、ヨルバ宗教と伝統文化の現代的意義を論じる。
ヨルバ文化や儀礼の研究に携わる研究者。イファ祭礼に関するフィールドワークと記録をまとめた。
スワヒリ語で書かれた文学教育の理論と教授法に関する実践的教科書。文学教育の理論的枠組み、授業設計、教材選定、読解・分析の手法、具体的な授業プランと活動例を示し、教師と研究者のための実践的な指針を提供する。
ケニアの言語学者・教育者。スワヒリ語文学とその教授法の研究・教育に貢献している。
スワヒリ語で書かれた文学教育の理論と教授法に関する実践的教科書。文学教育の理論的枠組み、授業設計、教材選定、読解・分析の手法、具体的な授業プランと活動例を示し、教師と研究者のための実践的な指針を提供する。
ケニアの作家・研究者で、スワヒリ文学と教育に関する執筆および教育活動で知られる。
セネガンビア地域に伝わる夢の解釈を民俗学的視点から体系的に考察した著作。古代エジプトやイスラムの夢判断の伝統と地域固有の解釈法を比較し、夢が社会的・宗教的実践の中で担う役割や象徴性を明らかにする学術的研究である。
セネガンビア地域の民俗・宗教的伝承を研究する学者。夢の解釈に関するフィールドワークと比較研究を行った。
著者自身の経験を基に南スーダンの解放運動を内部から描き出す回顧録兼政治分析。運動の歴史的経緯や指導層の葛藤、軍事や外交の戦略、和平交渉の困難を事例と証言を交えて論じ、国家形成と民族間対立の複雑さを明らかにする。
南スーダンの政治情勢に詳しい活動家・研究者。解放運動の内部からの観察に基づき政治的経緯を記録・分析した著作で知られる。
本書はMfantsipim学校の創立から100年にわたる歩みを通じて、ガーナの近代教育史と国づくりを描くセンテナリー・ヒストリーである。学校の役割を軸に植民地期から独立後までの社会変容を検証する。
ガーナの歴史家・学者。ガーナ史や植民地期の研究で著名で、教育史や国民形成に関する研究を多数残した。
『Triomf』はアパルトヘイト期の南アフリカを舞台に、崩壊しつつある白人家庭の日常を通じて人種、階級、暴力、孤立を描く小説である。皮肉と悲哀を織り交ぜた視点で社会の裂け目を浮かび上がらせる。
南アフリカの作家。アパルトヘイト期・その後の社会を背景に、家族や道徳、人種を鋭く掘り下げる小説で知られる。
本編著は19世紀アフリカの経済史を学際的に再検討し、交易、土地制度、植民地経済の形成、地域間交流などを多面的に分析して近代アフリカ経済の成立過程を明らかにする学術的貢献を行っている。
ダカールの学術機関 CODESRIA による編著。19世紀アフリカの経済構造と変動を多角的に分析する学術的な編著作品である。
『Third World Express』は詩集もしくは散文詩集として、第三世界の都市生活、植民地的遺産、移動と疎外のテーマを扱う。政治的覚醒と個人的な記憶を交え、都市化や抵抗の現場を鮮烈に描く。
南アフリカの詩人・作家。反アパルトヘイト運動に関与し、都市の経験や政治を題材とした詩作で知られる。
本短編集はショナの子ども時代を主題に、民俗的要素と個人的回想を織り交ぜながら文化的伝承と成長の物語を描く。地域の生活や記憶を丁寧に掘り下げた作品群である。
ジンバブエの作家。ショナ語と英語で短編や小説を執筆し、地方生活や家族の物語を繊細に描くことで知られる。
『A comme Algériennes』はアルジェリアの女性たちの経験と記憶を掘り下げる作品で、歴史的背景と個別の証言を通じて女性の視点から社会構造や変容を描き出す。フェミニズムと国民形成に関する考察を含む。
アルジェリアの作家。女性の経験や社会変容を主題にした著述で知られる。
詩集『Waiting Laughters』は、ユーモアと抵抗を交えながら抑圧や日常の不条理を描く。口承的リズムと政治的鋭敏さを併せ持ち、公共性や社会正義を問う作品を収める。
ナイジェリアの詩人。口承伝統を取り入れたリズミカルな詩で社会正義や政治を鋭く批評する作品群で国際的に知られる。
本書は南アフリカにおける貧困の構造的要因を実証的に分析し、土地問題、労働、市場、社会政策の観点から包括的な貧困削減策を提言する政策研究書である。
南アフリカの経済学者。労働経済や貧困の研究に従事し、政策提言を行ってきた。
本書は南アフリカにおける貧困の構造的要因を実証的に分析し、土地問題、労働、市場、社会政策の観点から包括的な貧困削減策を提言する政策研究書である。
南アフリカの医師・学者であり社会活動家。反アパルトヘイト運動や開発政策に関わり、社会経済問題に取り組んできた。
『Bones』はチェンジェライ・ホヴェによる長編で、ジンバブエ社会の崩壊と個人の喪失を詩情豊かに描く。土地や家族の喪失、亡命と記憶の苦悩を通して、植民地主義と解放後の矛盾を鋭く問う作品である。
ジンバブエの作家・詩人。社会政治的主題や植民地後の経験を詩や小説で描き、国際的に評価される。
ランド地域(南アフリカ)の工場労働者の生活、タウンシップの居住実態、そこから生まれる大衆文化を歴史的に考察する研究。産業化と都市化に伴う労働・生活様式の変容や文化的表現を資料に基づき分析し、労働史・都市史の観点から地域社会を照射する。
1893年から1940年にかけてのコートジボワールにおける都市化と社会構造の変容を詳細に分析する学術研究。植民地行政、移住、経済活動、都市空間の形成過程を豊富な資料に基づき解明し、西アフリカ都市史研究に貴重な視座を提示する。
コートジボワールの歴史研究者。都市史や経済史を中心に、植民地期の社会変動に関する学術的貢献で知られる。
タラファルにある収容所での体験を詩的に綴った詩集。抑圧と抵抗、監獄生活や連帯の記憶をテーマに、個人の苦難と解放への希求を強く訴える作品群であり、植民地主義への反省と民族的記憶の表現を兼ね備えている。
アンゴラの詩人であり政治活動家的側面も持つ文化人。植民地期の抑圧や囚人経験を詩で表現し、国民的詩人として評価される。
フランス語で書かれた長編小説。個人と政治、信頼と裏切りの関係を鋭く描き出し、ポストコロニアル社会における価値観の衝突や人間関係の脆さを通して読者に問いを投げかける文学作品である。
カメルーンを中心に活動する作家。フランス語圏アフリカ文学の文脈で社会や個人の葛藤をテーマにした作品を発表している。
短編小説集。アパルトヘイト期の南アフリカに生きる人々の矛盾や苦悩、日常の中の不条理とささやかな希望を描き、細やかな人物描写と倫理的な問いかけを通して公共性と個人の尊厳を浮かび上がらせる作品群である。
南アフリカの作家・学者。アパルトヘイト期の社会やアイデンティティを文学的に問い、教育分野でも活動する知識人として知られる。
ギクユ語で記されたマウマウ蜂起に関する回想録。植民地時代の抵抗運動と投獄、仲間との連帯や日常の困難を生々しく綴り、被抑圧者の視点からケニア近代史の重要な証言を提供する文学的史料である。
ケニアの作家・政治活動家的立場を持つ人物。植民地期の抵抗や投獄体験を記録・表現する作品で知られ、民族の記憶保存に貢献した。
ガーナの刑事訴訟手続を体系的に整理した実務的な法学書。捜査・起訴・公判・証拠法などの主要課題を扱い、裁判官や弁護士、研究者向けに実例と共に解説することで、司法運用と改革の議論に資する参照書となっている。
ガーナの法学者・実務家。刑事手続や司法制度に詳しく、法教育や法的実務に寄与する著作で知られる。
ガーナの文化と民俗を背景にした児童向け物語。伝統的な真鍮細工職人をめぐる謎や家族の歴史を通して、主人公の成長と技能継承、共同体の価値を優しい筆致で描く。挿絵を含む視覚的表現も豊かで、子どもの想像力を刺激する作品。
ガーナ出身の児童文学作家・イラストレーター。アフリカの民話や日常を題材にした絵本や児童書で国際的に高く評価される。
地域住民を対象とした保健教育の実践書。予防医学や衛生、母子保健、感染症対策などの基本知識と、地域参加型ワークショップや教材作成の方法を具体例とともに示し、地域レベルでの保健改善を目指す実務的ガイドである。
地域保健や保健教育に従事した実務家・著者と推定される。コミュニティ単位での保健普及と教育に焦点を当てた著作がある。
親友への長い手紙の形式を借りた一人称の長編。結婚の破綻や夫の多妻制、母としての重責、教育と世代間の葛藤を通じて、セネガル社会における女性の尊厳と希望を繊細に描き出す。アフリカ女性文学の代表作として国際的評価を得た。
セネガル出身の作家。女性の経験と社会構造を題材にした作品で国際的に知られる。女性の権利や教育、家族関係を描いた筆致で評価された。