世界・海外・国外の文学賞

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サンデー・タイムズ CNA 文学賞

さんでーたいむず しーえぬえー ぶんがくしょう

南アフリカの年次文学賞。フィクション部門とノンフィクション部門があり、各部門の受賞者に賞金が授与される。

フィクションノンフィクション文学賞南アフリカ
創設年
1989
主催
The Sunday Times (South Africa)
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
選考方式
公募
受賞対象
不問
開催頻度
年1回
発表時期
6月頃
賞のステータス
活動中

説明

The Sunday Times CNA Literary Awards(サンデー・タイムズ CNA 文学賞)は、南アフリカの新聞『The Sunday Times』が主催する年次文学賞。フルレングスのノンフィクション作品(かつてのAlan Paton Award)と小説の2部門で構成される。各部門の受賞者には賞金(現在はR100,000)が贈られる。非フィクション部門は1989年にAlan Paton Awardとして開始、フィクション部門は2001年に創設された。2015年に両部門が統合され賞金が増額され、2021年からはスポンサーにCNAを迎え『Sunday Times CNA Literary Awards』として運営されている。2020年はCOVID-19の影響で1年休止となった。

賞品

主賞品
各部門の受賞者に賞金(各R100,000)
賞金
100,000 ZAR

選考情報

選考プロセス

ロングリスト(Longlist)
審査員 毎年任命される選考委員会(作家・編集者等)
発表 公式サイトおよびThe Sunday Times紙で発表される
ショートリスト(Shortlist)
審査員 選考委員会がノミネート作品を絞り込む
発表 公式サイト・各種報道で公開
受賞者選定・発表
審査員 選考委員会による最終評議(投票・合議)
発表 受賞者は年に一度、公式サイトとSunday Times紙で発表

選考基準

  • ノンフィクション(Alan Paton Awardの基準): 真実性の照らし出し(新しく繊細で不評を買うこともある形式を含む)、慈悲、文章の優雅さ、知的および道徳的誠実さを示すこと
  • フィクション(Fiction Prizeの基準): 稀有な想像力と文体を持ち、現代フィクションの持続的なランドマークとなるほど魅力的な物語であること
  • 出版社・著者は応募ガイドライン・出版期間(エントリー対象の出版日)等の要件を満たしていること

応募のヒント

推奨

  • 公式サイトと募集要項(応募期間・対象出版日・提出フォーマット)を事前に確認する
  • 出版社または著者経由で規定どおりに正確に提出する(出版社のサポートがある場合は活用)
  • 原稿や最終版の校正を徹底し、翻訳や装丁情報など必要な補足を添える
  • 応募の対象となる出版期間を満たしているか確認する(年度ごとに要件が異なる)

注意

  • 応募規定を無視して不完全な資料を提出しない
  • 応募期限を過ぎての提出や、指定外フォーマットでの提出をしない
  • 著作権や引用の扱いが不適切なまま提出しない(剽窃は厳禁)

審査員から

  • ノンフィクションは「真実性の照らし出し」を重視し、慈悲、文章の優雅さ、知的・道徳的誠実さを示す作品が高く評価される。
  • フィクションは「稀有な想像力と文体」を求め、現代文学の重要なランドマークとなりうるほど魅力的であることが期待される。

関連の賞

  • Alan Paton Award(旧ノンフィクション賞の名称)
  • Barry Ronge Fiction Prize(旧フィクション賞の名称)
  • Sunday Times Fiction Prize(旧称)
  • 南アフリカのその他の文学賞(例:South African Literary Awards等)

公式情報

https://www.timeslive.co.za/sunday-times/books/

過去の受賞者

アンドリュー・ブラウン あんどりゅー・ぶらうん 受賞
オリーブの苦味

個人の記憶と社会的対立を織り交ぜて描く長編小説。家族や故郷にまつわる過去の出来事が現在の人間関係に影を落とす様を描き、歴史と私的選択が交差する瞬間を丁寧に掘り下げる。抑制的ながら登場人物の感情の深みを捉える語り口が特徴。

フィクション家族記憶社会
作家・ジャーナリスト

南アフリカの作家・ジャーナリスト。小説と評論の双方を手がけ、社会の諸相や個人の内面を掘り下げる作風で知られる。

ジョニー・スタインバーグ じょにー・すたいんばーぐ 受賞
ウィニーとネルソン:結婚の肖像

ウィニー・マンダラとネルソン・マンデラの複雑な関係を軸に、私的な感情と公的な責務が交錯する様を描いた伝記的ノンフィクション。公的記録や関係者の証言を織り込み、二人の軋轢と相互作用が南アフリカの政治史や市民感情に及ぼした影響を冷静に分析する。

伝記南アフリカ政治結婚権力と個人
作家・ジャーナリスト

南アフリカの作家・研究者。社会問題や犯罪、歴史を題材にしたノンフィクションで知られ、フィールドワークと人物描写に定評がある。

C. A. Davids 受賞
How to Be a Revolutionary

個人の目覚めと政治的行動をテーマにした小説。登場人物たちが日常生活の中で連帯や変革を模索する過程を通じ、革命的行為の意味や倫理を考察する。

政治個人の変容連帯現代社会
作家

南アフリカの作家。個人と政治の交差、日常における変革を描く作品で評価されている。

My Land Obsession: A Memoir

土地とアイデンティティを巡る回想録。著者自身の家族史と土地に対する執着を手がかりに、南アフリカの土地改革や帰属の問題を個人的かつ政治的視点から考察する。

土地回想録アイデンティティ土地改革歴史
著者・活動家

土地やアイデンティティをめぐる個人的な体験をもとに執筆する著者。土地改革や帰属意識に関する回想的考察を発表している。

Junx

若者たちの友情、葛藤、都市での生活を描いた小説。経済的・社会的制約の中で揺れる関係性と個々の選択が物語の軸となり、現代南アフリカの青年像を描出する。

若者友情都市生活社会階級
小説家・作家

現代の若者や都市生活を題材にする新進作家。登場人物の心理と社会的な制約を織り交ぜた物語で注目される。

Bloody Sunday: The Nun, The Defiance Campaign and South Africa's Secret Massacre

公民的不服従運動に絡む未公表の虐殺事件を史料と証言を基に再検証する歴史ノンフィクション。修道女と市民運動の関わりを追い、国家暴力の構図と記憶の抑圧を明らかにする。

歴史政治公民運動暴力調査
歴史研究・著述

歴史的出来事の再検証を行う研究者・著者。アーカイブと証言を用いて過去の事件の解明を試みる研究的ノンフィクションを執筆する。

A Sin of Omission

家族の秘密や見過ごされた過去が現在に影を落とす様を描く小説。記憶と倫理、赦しの問題を通して個人と共同体の関係を問い直す作品である。

家族記憶倫理歴史
作家

南アフリカの作家。地域の歴史や人間関係を繊細に描く長編で評価を得ている。

These Are Not Gentle People

特定の社会的事件や集団を追うノンフィクション。権力構造や暴力の実相、歴史的記憶の継承を調査報道的に明らかにし、現代南アフリカ社会の課題を浮かび上がらせる。

社会問題調査歴史権力構造
ジャーナリスト・作家

ジャーナリズム的視点を持つノンフィクション作家。社会問題や歴史的事件を詳細に取材・分析して提示する作品で知られる。

該当なし
The Theory of Flight

家族と記憶、喪失と再生を主題にした小説。登場人物たちの内面を深く掘り下げながら、個人の自由と帰属をめぐる問いを静謐な筆致で描き出す物語。

家族記憶喪失と再生アイデンティティ文学
小説家・作家

ジンバブエ出身で南アフリカ圏でも活動する小説家。歴史・家族・個人の記憶を繊細に描く作風で知られる。

Terry Kurgan 受賞
Everyone is Present: Essays on Photography, Family and Memory

写真、家族、記憶を巡るエッセイ集。著者の写真制作や家族史を手がかりに、個人的な記憶がどのように社会的・歴史的文脈と結びつくかを丁寧に探る。視覚イメージと語りが交差する点を描写する。

写真記憶家族視覚文化ノンフィクション
写真家・著述家

写真を軸に家族や記憶を考察する作品を発表している。視覚文化と個人的な歴史の交差をテーマに、写真とエッセイを通じて記憶の層を掘り下げる作家。

ハリー・カルマー はりー かるまー 受賞
A Thousand Tales of Johannesburg (ヨハネスブルグの千の物語)

ヨハネスブルグに生きる多様な人々のエピソードを集めた短編集(または連作短編)。都市の多層的な表情、社会的不平等、ユーモアと悲哀が同居する群像劇を通じて都市の記憶と人間関係を描き出す。

都市短編ヨハネスブルグ現代社会
劇作家、作家

南アフリカの劇作家・作家。都市生活の諸相を描く作風で知られ、2018年に『A Thousand Tales of Johannesburg』でサンデー・タイムズ(フィクション)賞を受賞した。

ボンガニ・ングクルンガ ぼんがに んぐくるんが 受賞
The Man Who Founded the ANC: A Biography of Pixley ka Isaka Seme (ANCを創設した男 ― ピクスリー・カ・イサカ・シーミの伝記)

ANC(アフリカ民族会議)の創設者ピクスリー・カ・イサカ・シーミの生涯を丹念に追った伝記。個人の生涯を通じて政治的理念や運動の形成過程を描き、近代南アフリカ史の重要な一断面を提示する。

伝記ANC南アフリカ歴史政治
作家、伝記作家

南アフリカの作家・伝記作家。歴史的人物の伝記を通して南アフリカ政治史を描き、2018年にピクスリー・カ・イサカ・シーミの伝記でサンデー・タイムズ(非フィクション)賞を受賞した。

ザケス・ムダ ざけす むだ 受賞
Little Suns (リトル・サンズ)

移民や世代間の葛藤、地域社会の変容を描く物語群。ユーモアと悲哀を織り交ぜながら、個々の人生が共同体に与える影響を豊かな語りで紡ぎ、現代南アフリカの多様な断面を描出する。

移民アイデンティティ家族希望と喪失
小説家、劇作家

南アフリカを代表する作家・劇作家。幅広い作品で知られ、2017年に小説『Little Suns』でサンデー・タイムズ(フィクション)賞を受賞した。

グレッグ・マリノヴィッチ ぐれっぐ まりのゔぃっち 受賞
Murder at Small Koppie: The Real Story of the Marikana Massacre (マリカナ銃殺事件の真相 ― Murder at Small Koppie)

2012年のマリカナ事件を現地取材と関係者の証言で精緻に再構築したルポルタージュ。事件の経緯と責任の所在、政治的背景を追究し、南アフリカ社会における暴力と権力の構図を浮き彫りにする。

マリカナ事件調査報道人権政治暴力
写真家、ジャーナリスト、作家

南アフリカの写真家・ジャーナリスト。現場取材にもとづく報道と写真で知られ、2017年に『Murder at Small Koppie』でサンデー・タイムズ(非フィクション)賞を受賞した。

ンコシナティ・シトレ んこしなてぃ しとれ 受賞
Hunger Eats a Man (ハンガー・イーツ・ア・マン / 空腹が人を喰らう)

極限的な貧困や暴力が支配する環境で人間の尊厳と生存を問う小説。主人公の試練を通じて社会の不平等と個人の選択の重さを描き出す、鋭い社会派フィクション。

貧困暴力サバイバル社会批評
作家

南アフリカの作家。2016年に小説『Hunger Eats a Man』でサンデー・タイムズ(フィクション)賞を受賞した。

プムラ・ディネオ・グコラ ぷむら でぃねお ぐこら 受賞
Rape: A South African Nightmare (レイプ ― 南アフリカの悪夢)

南アフリカ社会における性暴力の構造を文化・歴史・政治の観点から分析する論考。被害者の経験や制度的対応を検証し、性暴力がどのように社会的に維持され容認されているかを明らかにする。

性暴力フェミニズム社会学南アフリカ
学者、作家

フェミニズム研究者・作家。性暴力とその社会的文脈に関する鋭い批評で知られ、2016年に『Rape: A South African Nightmare』でサンデー・タイムズ(非フィクション)賞を受賞した。

デイモン・ガルグット でいもん がるぐっと 受賞
Arctic Summer (アークティック・サマー)

孤独や家族の断絶、記憶を繊細な筆致で描く長編。登場人物の内面に寄り添いながら、南アフリカ社会における疎外感や道徳的ジレンマを静かに掘り下げる。

人間関係孤独記憶心理
小説家

南アフリカの小説家。独特の文体と内面描写で知られ、2015年に長編『Arctic Summer』でサンデー・タイムズ(フィクション)賞を受賞した。

ジェイコブ・ドラミニ じぇいこぶ どらみに 受賞
Askari: A Story of Collaboration and Betrayal in the Anti-Apartheid Struggle (Askari ― 反アパルトヘイト闘争における協力と裏切りの物語)

元協力者(Askari)を中心に、アパルトヘイト闘争における協力と裏切りの構図を史料と証言から再構築するノンフィクション。国家権力と個人の関係、記憶の政治を鋭く問い直す作品。

アパルトヘイト伝記政治史裏切りと協力
作家、研究者

南アフリカの作家・研究者。アパルトヘイト期の人物や出来事を掘り下げる著作で知られ、2015年に『Askari』でサンデー・タイムズ(非フィクション)賞を受賞した。

クレア・ロバートソン くれあ ろばーとそん 受賞
The Spiral House (スパイラル・ハウス)

家族の秘密と記憶、過去の傷が交錯する長編小説。複数世代にわたる視点を通して個人のトラウマと南アフリカ社会の変容を繊細に描き、静かな緊張感と心理的洞察を重ねていく作品。

家族記憶トラウマ南アフリカ
作家

南アフリカの作家。2014年に小説『The Spiral House』でサンデー・タイムズ(フィクション)賞を受賞した。

マックス・デュ・プリース まっくす でゅ ぷりーす 受賞
A Rumour of Spring: South Africa after 20 Years of Democracy (春の噂 ― 民主化20年後の南アフリカ)

民主化から20年を経た南アフリカの政治・社会状況を批評的に検証するノンフィクション。メディアや政治エリート、市民生活を丹念に追い、経済的不平等や腐敗、司法・行政の課題を指摘し、現代南アフリカの光と影を描き出す。

南アフリカ現代史政治民主主義社会評論
ジャーナリスト、作家

南アフリカのジャーナリスト・作家。政治や社会問題を扱う評論・ノンフィクションで知られ、2014年に『A Rumour of Spring』でサンデー・タイムズ(非フィクション)賞を受賞した。

カレン・ジェイズ かれん・じぇいず 受賞
For the Mercy of Water

水を象徴的に用いながら家族や過去、癒しを扱う小説。自然の象徴性を通じて関係性の修復や個人の再生を描く物語。

自然癒し家族記憶
作家
レディ・トラービ れでぃ・とらーび 受賞
Endings and Beginnings: A Story of Healing

個人的な体験と社会的トラウマのヒーリングをテーマにした回顧録。自身の経験を通して和解と再生の過程を描き、個人史と国の歴史を重ね合わせる。

回顧録癒しトラウマ社会問題
ジャーナリスト・作家

南アフリカのジャーナリストで作家。メディアでの活動と社会問題の取材・発信で知られる。

ミヒール・ヘインス みひーる・へいんす 受賞
Lost Ground

過去と現在が交錯する群像的な小説。登場人物の喪失感や再生、南アフリカ社会の変化を繊細な筆致で描き、個人史と社会史の接点を探る作品。

喪失再生アイデンティティ社会変容
作家・翻訳家・文芸評論家 / 南アフリカ

南アフリカの作家で翻訳家・文芸評論家。英語圏文学の翻訳や文学研究でも知られる。

ヒュー・ルーイン ひゅー・るーいん 受賞
Stones Against the Mirror: Friendship in the Time of the South African Struggle

反アパルトヘイト闘争期における友情や連帯、個人的な葛藤を主題にした回顧的ノンフィクション。運動の裏側にある人間関係と犠牲、記憶の重要性を静かに掘り下げる。

反アパルトヘイト友情記憶政治史
作家・活動家

反アパルトヘイト運動に関わった作家・活動家。闘争期の記憶や友情をテーマにした著述で知られる。

シフィソ・ムゾベ しふぃそ・むぞべ 受賞
Young Blood

ダーバンを舞台に、貧困や犯罪、友情と選択を通して成長する若者の視点を描いた力強い青春小説。都市の現実と若者の葛藤を生々しく描写する。

青春犯罪都市貧困
小説家 / 南アフリカ

南アフリカの小説家。デビュー作『Young Blood』で注目を集めた若手作家。

ロニー・カスリルズ ろにー・かすりるず 受賞
The Unlikely Secret Agent

自身の政治活動や国家にまつわる内幕、諜報に関わるエピソードなどを回顧的に綴るノンフィクション。個人の視点を通して南アフリカの近現代史を検証する。

回顧録政治諜報反アパルトヘイト
政治家・作家

南アフリカの元政治家で反アパルトヘイト運動の活動家。政治的経歴をもとにした回顧録や評論を著す。

イムラーン・クーヴァディア いむらーん・くーゔぁでぃあ 受賞
High Low In-between

現代南アフリカの社会と個人の関係を多面的に描く小説。家族や共同体、歴史的記憶が交錯しながら登場人物のアイデンティティや欲望を浮き彫りにする物語。

アイデンティティコミュニティ歴史家族
小説家・作家 / 南アフリカ

南アフリカの作家・学者。現代社会や歴史を題材にした作品で知られ、国際的にも評価されている。

アルビー・サックス あるびー・さっくす 受賞
The Strange Alchemy of Life and Law

法曹としての経歴と反アパルトヘイト活動の経験を綴る回顧録。法律と倫理の交差点での試練や人権擁護の実践を通して、個人と社会の変容を深く省察する一冊。

回顧録法と倫理人権反アパルトヘイト
裁判官・人権活動家・作家

反アパルトヘイト運動に関わり、後に南アフリカの高裁で活躍した法曹・人権活動家。法と人権に関する著作でも知られる。

アン・ランドスマン あん・らんどすまん 受賞
The Rowing Lesson

家族や過去の出来事がもたらす影響、罪と赦しをめぐる人間ドラマを描く小説。登場人物の心理と記憶の絡み合いを通じて、個人史と道徳的葛藤を丁寧に描写する。

家族記憶罪と贖罪南アフリカ社会
小説家 / 南アフリカ

南アフリカ出身の小説家。家族や記憶、罪と贖罪といったテーマを繊細に描く作品で知られる。

ピーター・ハリス ぴーたー・はりす 受賞
In a Different Time: The Inside Story of the Delmas Four

南アフリカの政治的事件「Delmas Four(デルマス・フォー)」の内幕を描くノンフィクション。事件の背景、関係者の証言、司法過程やその社会的影響を丹念に追い、真相と歴史的文脈を明らかにしようとする記録的著作。

政治史司法真相解明人権
作家・ジャーナリスト

南アフリカの作家・ジャーナリスト。政治的事件や司法に関する調査・記録を扱うノンフィクションを執筆している。

セリドウェン・ドーヴィ せりどうぇん どーゔぃ 受賞
Blood Kin

『Blood Kin』は、家族や血縁を巡る葛藤を描き、過去と現在の人間関係や遺産の問題を通してアイデンティティを問う長編。鋭い観察と心理描写が印象的な作品である。

家族血縁アイデンティティ南アフリカ
作家

南アフリカ生まれの作家。家族や関係性、人間の本性を探る作品で注目を集め、2008年に『Blood Kin』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。

マーク・ゲヴィッサー まーく げゔぃっさー 受賞
Thabo Mbeki – The Dream Deferred

『Thabo Mbeki – The Dream Deferred』は、トバ・ムベキの政治的人生と政策を綿密に追い、ポストアパルトヘイト期の南アフリカにおける指導力と国家の方向性を批判的に分析する評伝。思想と政策の両面を詳述する。

政治史伝記南アフリカポストアパルトヘイト
ジャーナリスト、作家

南アフリカのジャーナリスト・作家。政治や文化をめぐる評伝やルポで知られ、2008年に『Thabo Mbeki – The Dream Deferred』でAlan Paton Awardを受賞した。

マルレーネ・ファン・ニーケルク まるれーね ふぁん にーけるく 受賞
Agaat

『Agaat』は、病に臥した女性と彼女に仕える女性との複雑な関係を通してアフリカーンス文化、権力関係、記憶と贖罪を深く掘り下げる長編。語りの技巧と歴史的視座が特徴的で高く評価された作品。

アパルトヘイト後の南アフリカ家族記憶権力
小説家

南アフリカのアフリカーンス語作家。語りの技巧と歴史認識を駆使して社会や人間関係を鋭く描き、代表作『Agaat』で国際的評価を得た。

イヴァン・ヴラディスラヴィッチ いゔぁん う゛らでぃすらゔぃっち 受賞
Portrait with Keys

『Portrait with Keys』は、ヨハネスブルグの都市風景と個人の記憶を結びつけるエッセイ集で、街の痕跡や日常の断片を通じて歴史と現代を繊細に描写する。都市論と個人的回想が交錯する作品。

都市記憶エッセイ南アフリカ
作家

南アフリカの作家。都市や記憶、日常の観察を通じて独特の文体を築き、フィクションとノンフィクションの両部門で評価を受けている。2007年に『Portrait with Keys』でAlan Paton Awardを受賞した。

アンドリュー・ブラウン あんどりゅー ぶらうん 受賞
Coldsleep Lullaby

『Coldsleep Lullaby』は、現代社会の疎外や記憶、家族の断絶を繊細に見つめる作品。抑制の効いた語り口で登場人物の内面を丁寧に描写し、日常の隙間に潜む悲哀を浮かび上がらせる。

家族孤独記憶南アフリカ社会
作家、ジャーナリスト

南アフリカの作家・ジャーナリスト。社会観察に優れた作品を発表し、2006年に長編『Coldsleep Lullaby』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。

アダム・レヴィン あだむ れゔぃん 受賞
AidSafari

『AidSafari』は、国際援助の現場を巡る取材を通じて援助活動の意義と矛盾、受益者の視点や制度的課題を掘り下げるルポルタージュ。現場の声を通して国際開発の倫理と実務を問い直す。

国際援助人道支援国際開発ジャーナリズム
ジャーナリスト、作家

ジャーナリスト/作家。国際援助や開発の現場取材に基づく批評的なルポルタージュで知られ、2006年に『AidSafari』でAlan Paton Awardの受賞歴がある。

エドウィン・キャメロン えどうぃん きゃめろん 受賞
Witness to AIDS

『Witness to AIDS』は、HIV/AIDSの影響と司法・社会の対応を個人的体験と法律的視点から考察するノンフィクション。差別や政策の問題点を批判的に検証し、病に向き合う人々の証言を通じて社会的理解を促す。

HIV/AIDS人権司法社会批評
裁判官、弁護士、人権活動家

南アフリカの裁判官で人権擁護者。HIV陽性を公表するなど公的な発言でも知られ、司法や人権に関する著述で評価されている。2006年に『Witness to AIDS』でAlan Paton Awardを受賞した。

ジャスティン・カートライト じゃすてぃん かーとらいと 受賞
The Promise of Happiness

『The Promise of Happiness』は、幸福や家族、世代間の価値観を巡る物語で、日常の選択が引き起こす小さな悲喜こもごもを通じて現代社会の倫理や人間関係を繊細に描く長編小説。

幸福家族道徳人間関係
小説家

イギリス系の小説家。南アフリカや英国を舞台に人間関係と倫理を描き、2005年に『The Promise of Happiness』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。

ジョニー・スタインバーグ じょにー すたいんばーぐ 受賞
The Number: One Man's Search for Identity in the Cape Underworld and Prison Gangs

『The Number』は、ケープタウンのアンダーワールドと刑務所ギャングの世界を丹念な現地取材で描き、暴力や帰属意識、アイデンティティの形成を通して南アフリカ社会の複雑さを明らかにするノンフィクション。人間描写と社会分析が高く評価された。

犯罪社会学ギャング刑務所アイデンティティ南アフリカ社会
作家、ジャーナリスト

南アフリカのノンフィクション作家。現地取材に基づく社会分析で知られ、2005年に『The Number』でAlan Paton Award(非フィクション賞)を受賞した。

レイダ・ジェイコブズ れいだ じぇいこぶず 受賞
Confessions of a Gambler

『Confessions of a Gambler』は、ギャンブルとそれに伴う個人の欲望や破綻を軸に、家庭や地域社会の緊張、経済的不安を背景に人間関係の脆さと再生を描く小説。登場人物の心理描写が丁寧で社会的文脈も浮かび上がる。

ギャンブル家族社会的孤立南アフリカ社会
小説家

南アフリカ出身の作家。家族や個人の葛藤、社会的テーマを扱う作品で知られ、2004年のSunday Times Fiction Prize(第4回)を受賞した。

Rayda Jacobs 受賞
Confessions of a Gambler

ギャンブル依存と家族関係を中心に据えた小説。主人公の葛藤と告白を通じて、個人の弱さ、社会的影響、家族やコミュニティの反応を掘り下げる人間ドラマ。

ギャンブル依存家族関係コミュニティ
小説家

南アフリカの作家。コミュニティや個人の葛藤を描く作品で知られる。

Midlands

ミッドランズ地方の人々と地域社会を丹念に描いたノンフィクション。個々の人物の物語を通じて、社会的変化や経済的・文化的課題、共同体の結びつきを浮き彫りにする。

地域社会社会変容貧困と暴力人物記録
作家・研究者

南アフリカの作家・社会研究者。犯罪、貧困、地域社会を題材にした緻密なノンフィクションで知られる。

Andre Brink 受賞
The Other Side of Silence

沈黙の裏に隠された歴史と個人の記憶を掘り下げる物語。アパルトヘイトにまつわる告白や抑圧された出来事の影響を通して、人々の良心と対峙する様子を描くフィクション作品。

記憶と沈黙アパルトヘイト告白と良心
小説家

南アフリカの著名な小説家。アパルトヘイト期の社会問題や道徳的ジレンマを題材にした作品で国際的に知られる。

The Dressing Station: A Surgeon's Chronicle of War and Medicine

著者が戦地で外科医として経験した出来事をもとに、戦場医療の実情、患者と医療者の関係、医療倫理の問題を克明に描く回想録。戦争の現実と医療の現場を生々しく伝える。

戦地医療回想録医療倫理戦争の影響
外科医・著者

医師であり作家。紛争地での医療経験をもとにした著作で知られ、戦地医療やその倫理、現場での実践を描く。

The Restless Supermarket

ヨハネスブルグの都市風景と日常の断片を通して、社会の変化や個人の孤独を静かに描く小説。風刺と細やかな観察によって、消費文化や都市生活の断面を浮き彫りにする。

都市と日常記憶消費社会アイデンティティ
小説家・エッセイスト

南アフリカの小説家・エッセイスト。都市の風景や記憶、日常の細部を独特の観察力で描く作風で知られる。

Zakes Mda 受賞
The Heart of Redness

『The Heart of Redness』は、19世紀の牛殺し預言(Nongqawuse)の歴史と現代の町の開発計画を往還させながら、伝統と近代性、文化的アイデンティティの衝突を多声的に描く長編小説。過去の出来事が現在の人々にもたらす影響を繊細に描写する。

歴史と記憶伝統と近代化コミュニティ植民地主義
小説家・劇作家

南アフリカの著名な小説家・劇作家。歴史と文化、伝統と近代化の衝突をテーマに多くの作品を発表している。

Mandela: The Authorised Biography

ネルソン・マンデラ公認の伝記。豊富な取材と一次資料に基づき、マンデラの生い立ち、政治活動、獄中生活、釈放後の指導者としての歩みを体系的に描き、個人史と南アフリカ現代史を結び付ける。

伝記ネルソン・マンデラ政治史指導者像
ジャーナリスト・作家

イギリスのジャーナリスト兼作家。政治・社会を扱うノンフィクション作品で知られ、ネルソン・マンデラの公認伝記を執筆した。

Bram Fischer: Afrikaner Revolutionary

ブラム・フィッシャーの生涯を追った伝記で、アフリカーナーとしての出自から反アパルトヘイトの弁護活動、裁判や投獄に至る過程を通して、法と良心の葛藤を描く作品。

伝記反アパルトヘイト法と正義政治
Antjie Krog 受賞
Country of My Skull

『Country of My Skull』は、南アフリカの真実和解委員会(TRC)の公聴会を現地で記録し、被害者の証言と著者自身の観察・内省を織り交ぜながら綴ったノンフィクション。アパルトヘイト期の暴力と個人の傷、国家的和解の困難さ、記憶と正義の問題を深く掘り下げる作品である。

真実和解アパルトヘイト記憶とトラウマ証言社会正義
詩人・作家・ジャーナリスト

南アフリカの詩人・作家・ジャーナリスト。真実和解委員会(TRC)に関する記録と個人的な内省を交えた著作で国際的に知られる。

John Reader 受賞
Africa: A Biography of a Continent

地質、気候、生態、人類の移動と文明の発展を含めた多角的視点からアフリカ大陸の長い歴史を概観する総合的研究。自然環境と人間活動の相互作用を重視した大著である。

大陸史環境史人類学
The Seed is Mine

Kas Maineという一人の小作農の生涯を精緻に追ったマイクロヒストリー。土地制度・労働関係・植民地的圧力が日常生活にもたらした影響を通して、南アフリカ社会の構造を浮き彫りにする。

社会史土地と労働南アフリカ史
The Calling of Katie Makanya
Long Walk to Freedom

ネルソン・マンデラによる自伝。生い立ち、法廷での闘い、投獄と釈放、政治的実践を通じて南アフリカの近現代史と自身の信念を語る重要な証言である。

自伝アパルトヘイト政治と人権
1918-07-18 / 反アパルトヘイト活動家・政治家

南アフリカの反アパルトヘイト指導者で、後に同国の大統領となった。長年にわたる拘禁と闘争を経て民主化に寄与した人物。

Return to Paradise

詩人で作家のブレイテンバックによる随想・回想的な作品集。政治的体験や亡命、芸術的探求を詩的散文で綴り、個人の記憶と時代状況を結びつける。

亡命政治
Tim Couzens 受賞
Tramp Royal

都市や文化の周縁に生きた人物の生涯を通して、南アフリカ社会の一断面を描き出すノンフィクション。口述史や伝記的手法を用いて個人史と社会史をつなげる作品。

伝記文化史南アフリカ文学史
Scramble for Africa

19世紀後半から20世紀初頭にかけての欧州列強によるアフリカ分割(スクランブル)を、外交・探検・軍事の視点から描いた大著。列強の競争とそれがアフリカにもたらした影響を総合的に論じる。

帝国主義植民地主義外交史
Albie Sachs 受賞
Soft Vengeance of a Freedom Fighter

アルビー・サックスによる回想録。反アパルトヘイト運動や亡命、爆弾事件での負傷、それに続く法曹界での活動を通じて、和解と人権に関する考察を展開する個人的記録である。

回顧録反アパルトヘイト人権と法
Jeff Peires 受賞
The Dead Will Arise

Xhosaの預言者ノングカウセと1856–1858年の「牛殺し」運動(Xhosa Cattle-Killing Movement)を詳述した歴史研究。儀礼的信念と社会経済的圧力がどのように結び付いたかを分析する。

先住民史植民地主義宗教と社会運動
White Tribe Dreaming

南アフリカの白人社会の自己認識や歴史的文脈を掘り下げるノンフィクション。アパルトヘイト期の政治・文化的緊張と白人コミュニティの変容を描き、将来への視座を提示する。

アパルトヘイト人種とアイデンティティ社会史