アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第5回(1984年)
受賞者
17名ハリウッドへ向かうスタンドアップ・コメディアンを追う小説。
笑いの裏に、都会へ向かう不安と欲望がにじむ。
ジャーナリズムやフィクションを手がける作家。地域の歴史や文化に関する作品がある。
Gary Snyder の詩集『Axe Handles』。家族、共同体、文化の継承を主題に、自然と暮らしの感覚を重ねながら、短い詩の連なりで思索を深めていく。
家族と文化の手触りを、簡潔な詩句で静かにたどる。
自然詩と仏教思想を結びつけた詩人。エコロジー的視点で知られる。
ハシディズムの語りをもとに、現代的な感覚で再話した物語集。短い寓話の連なりが、伝承と想像力の往復を生み出す。
伝承の奥行きを、短い物語の呼吸で読み直す。
民話や伝承を集成・再話する作業で知られる作家。
ユダヤ伝承に登場する動物や怪物を、図版と短い解説でたどる作品。神話性と学びの両方をあわせ持つベストアリー。
図像と伝承を重ねながら、ユダヤ世界の動物たちを読み解く。
イラストや挿絵を通じて物語を表現するアーティスト。
アフリカ系アメリカ人女性の声を集めたアンソロジー。詩や散文を通して、歴史と表現の厚みを立ち上げる。
多層的な声を束ねて、女性たちの経験を見渡す。
黒人解放運動と結びついた劇作・詩作で知られる文化的指導者。
ニューヨークで暮らすプエルトリコ系移民の経験を、短いスケッチで綴る回想集。労働、家族、都市の現実が率直に描かれる。
移民の都市生活を、細部の積み重ねで立ち上げる。
プエルトリコ出身のニューヨーク作家。移民経験を記すスケッチで知られる。
現代アジア系アメリカ詩人たちの声をまとめたアンソロジー。多様な背景と語り口を一冊に束ねる。
複数の世代と地域をまたぐ詩の声を並べる。
ネイティブの伝承を現代文学へ継承する作家。児童文学から詩まで幅広く執筆する。
母親との記憶と Mohawk の文化的感触を結びつけた詩集。親密さと共同体の記憶が静かに響く。
家族の記憶を、共同体の言葉へとひらく。
先住民のルーツを詩に織り込む詩人。コミュニティや身体性を扱う。
自然物や身体感覚をたどりながら、長い呼吸の詩句で意識の流れを追う詩集。視覚的なイメージが豊かに続く。
イメージの連なりで、感覚の深い層へ降りていく。
(再受賞)先鋭的な詩作で知られる詩人。
戦時下の日系アメリカ人収容の体験を、絵と言葉で記録したグラフィック・メモワール。抑制された筆致が強い余韻を残す。
記録の正確さと、個人のまなざしが同居する。
日系アメリカ人の作家・イラストレーター。強制収容経験を記録した代表作で知られる。
カリブ海をめぐる旅を通して、未亡人アヴィー・ジョンソンが過去と記憶をたどり直していく小説。儀礼、歌、身体感覚が、失われたつながりを回復する回路として働く。
歌と記憶が、失われた自分の輪郭を呼び戻す。
カリブ系アメリカ人作家。地域と移民の記憶を主題にした小説を多く手掛ける。
中国からアメリカへ渡って鉄道建設に関わる少年ホイの物語。パイをきっかけに広がる成長と移民の経験が、やわらかな絵本の形で語られる。
ひと切れのパイが、少年の未来と居場所を広げていく。
アジア系アメリカ文学で知られる作家。多文化的背景を作品に反映。
中国からアメリカへ渡って鉄道建設に関わる少年ホイの物語。パイをきっかけに広がる成長と移民の経験が、やわらかな絵本の形で語られる。
ひと切れのパイが、少年の未来と居場所を広げていく。
中国からアメリカへ渡って鉄道建設に関わる少年ホイの物語。パイをきっかけに広がる成長と移民の経験が、やわらかな絵本の形で語られる。
ひと切れのパイが、少年の未来と居場所を広げていく。
家族や友人、政治的な記憶を織り込みながら、ラディカルな詩人の声を強く響かせる詩集。断片的なイメージと反復が、歴史と私的記憶の圧力を浮かび上がらせる。
個人的な記憶と歴史の断片が、激しい詩の呼吸の中でぶつかり合う。
左派的視点と叙事詩的な手法で知られる詩人。
インドのカースト社会を背景に、善意の改革が思わぬ反発と悲劇を招く様子を描く長編。短い分量の中に、社会構造と個人の理想の衝突が鋭く凝縮されている。
改革の理想が、社会の硬さにぶつかって崩れていく。
インド系アメリカ人作家。文化的混淆と個人の運命を扱う作品を執筆する。
アルバニーの歴史、政治、街の記憶を、エッセイと回想のかたちでたどる都市ポートレート。地元の人物像と都市の変化を重ね、個人史と公共史の境界をゆるやかに越えていく。
都市の肖像が、そのまま作家自身の記憶の地図になる。
地域文学を得意とする作家。