ヴァレリー・ラルボー賞
ヴァレリー・ラルボーしょう
1967年創設のフランスの文学賞。ヴァレリー・ラルボーが好んだであろう作品に授与される。
- 創設年
- 1967
- 主催
- L'Association Internationale des Amis de Valery Larbaud
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 5月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
1967年、作家ヴァレリー・ラルボー没後10年に設立されたL'Association Internationale des Amis de Valery Larbaud(国際ヴァレリー・ラルボー友の会)によって創設された賞。審査員が「ラルボーが愛したであろう」と判断した作家・作品に授与され、授賞式はヴィシーで毎年5月の最終週末に行われる。対象は単著や全集的功績、翻訳業績など多岐にわたる。
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考・授与 | L'Association Internationale des Amis de Valery Larbaudにより選定される委員会(詳細は公表されていない) | — | ヴィシーで毎年5月の最終週末に発表 |
選考基準
- 審査員が『ラルボーが愛したであろう』と判断する作品であること
- 文学的価値、独創性、表現の質
- 作家の総合的な業績(全集的功績や翻訳仕事など)も評価対象となることがある
応募のヒント
推奨
- 作品の文学的完成度(文章、構成、主題の独自性)を重視する
- 作家の継続的な業績や翻訳業績がある場合は明確に示す
- ラルボーの嗜好(詩的・知的な深さ)を意識した作品を提示する
注意
- 過度に商業的・宣伝的なアピールに偏る
- 事実誤認や過度の誇張を含む応募資料を出す
審査員から
- 審査は『ラルボーが愛したであろう』という観点を重視する
- 単作だけでなく作家の総合的な貢献が評価されることがある
関連の賞
- Prix Goncourt
- Prix Renaudot
- Prix Femina
- Grand prix du roman de l'Académie française
公式情報
http://www.ville-vichy.fr/valery-larbaud.htm過去の受賞者
フランスの作家。2019年に『La Grande Idée』(Gallimard)で第52回Prix Valery Larbaudを受賞した。
フランスの作家。2018年に『La Nuit pour adresse』(Gallimard)で第51回Prix Valery Larbaudを受賞した。
若き作家レイモン・ラディゲ(Radiguet)の生涯と作品を追う伝記的考察。短く濃密だった作家の創作活動や私生活、同時代の文壇との関係を丁寧に辿り、評価と謎に光を当てる。
フランスの作家・批評家。文芸評論や伝記的作品を通じて20世紀フランス文学の人物を取り上げることがある。
異郷や過去の記憶を背景に、魅惑的な出会いや文化の交錯を描く小説。言語や伝承、欲望と理解の間で揺れ動く登場人物を通して、不可視の力が物語を牽引する。
フランスの小説家。異国や歴史、文化の交差点を舞台に、人間の欲望やアイデンティティを探る作品を多数発表している。
情熱と沈黙を対照的に描いた小説。個人の欲望や情熱が歴史的・社会的文脈の中でどのように変容・抑圧されるかを掘り下げ、内面の葛藤と静寂を主題に据える作品。
フランスの作家。出自や記憶、個人史を題材に多面的な作品を発表している。繊細な心理描写と歴史的視点を併せ持つ。
幼年期の核心に迫る随想や物語。家族や遊び、初期の経験が現在の自己形成に与える影響を静かに綴り、普遍的なノスタルジーと発見を掘り下げる作品群。
詳細情報が限られる作家。幼年期や記憶を主題とする作品で知られる(情報が限定的なため詳細は不明)。
『月光のソナタ』を想起させる音楽的モチーフを手がかりに、愛や喪失、記憶をめぐる内省的な物語を紡ぐ小説。音楽と心象が交差し、登場人物の感情の微細な動きを丁寧に描き出す。
フランスの作家・批評家。繊細な心理描写と文学的教養を背景にした小説や評論で知られる。
タイトルが想起させるようにヴェネツィア的な都市の美と時間性をめぐる作品。都市風景、記憶、芸術と人間の関係を繊細に描写し、静かな叙情性と歴史感覚を併せ持つ随筆的・小説的作品。
フランスの作家・文芸評論家。歴史や芸術、文化を題材にした随筆や小説で知られ、繊細な観察力を持つ。
著者自身の詩作と散文から選ばれた作品を収めたアンソロジー。個人的な回想や詩的実験を通して多様な表現を提示し、詩的瞬間と歴史的・文化的背景の交差を示す選集的作品。
詩人・作家。詩と散文を横断する作品群で知られ、言葉と記憶への探究を通じて時代や個人の断片を掘り下げる作風を持つ。
戦場や国境の現場を巡るルポルタージュ的作品。現地での観察や断片的な証言を織り交ぜ、戦争や緊張が人々の日常に及ぼす影響と人間のあり方を冷静な筆致で描写する。報道と文学の接点を探る作風。
フランスの作家・ジャーナリスト。旅行記やルポルタージュ的な作品を多く手掛け、現場の細部を通じて社会や歴史の断面を描くことに定評がある。
シチリアの地名を思わせるDonnafugataを舞台に、家族史や土地に刻まれた記憶、別れと執着をめぐる物語を描く小説。風土と人間関係を丁寧に織り合わせ、郷愁と変容を浮かび上がらせる。
フランスの小説家。土地や家族の記憶を繊細に描く作風で知られる。1988年に『Donnafugata』で受賞。
ベーリング海峡(Le Détroit de Behring)をめぐる視点と旅の断片を手掛かりに、孤独や記憶、他者との接触を静かに描く散文集。エッセイとフィクションが溶け合い、日常の細部から普遍的な問いを浮かび上がらせる。
フランスの作家・ジャーナリスト。ノンフィクションと私小説的要素を横断する作風で知られる。鋭い観察と内省的な筆致で現代社会や人物の葛藤を描く。1987年に『Le Détroit de Behring』で受賞。
家族史や記憶、喪失を主題にした小説。過去と現在が交錯する語りで、個人の記憶の断片と歴史的文脈を透かし見るように描き出す作品。
フランスの作家・翻訳家。小説や翻訳を通じて現代文学に貢献している。
作家としての創作と出版社としての編集活動の双方を通じ、地域文化の発信と国際的な出版交流に貢献した業績に対する評価。
出版社Actes Sudの創設者であり作家・編集者。出版と地域文化の振興を通じてフランスの文化に貢献した。
散文詩・評論などを通じて都市の日常や記憶を詩的に再構築した業績に対する評価。言語の音やリズムに敏感な作品群が特徴である。
フランスの詩人・批評家。都市の風景や日常のリズムを鋭く捉えた詩作で知られる。
家族にまつわる秘密や世代間の緊張を描く長編小説。親密な関係の裏側に潜む不確かさや過去の影響を丁寧に描写し、家族の力学を浮き彫りにする。
フランスの作家。繊細な心理描写と家族関係の掘り下げを特徴とする作品で知られる。
詩や小説、評論を含む幅広い創作活動と文学的業績に対する贈賞。人間観察や言語への感受性に富んだ作風が特徴とされる。
フランスの作家。詩や小説、評論など多岐にわたる著作で知られ、長年の業績が評価された。
主人公の内面と周囲の関係を濃密に描く長篇。移動や文化的接触を背景にしながら、家族やアイデンティティ、記憶の問題を掘り下げる作品。
フランスの小説家。人物の内面や関係性、文化的背景を繊細に描く作品で知られる。
光や場所をモチーフに、記憶と時間の断片を繋ぎ合わせる短篇集。風景描写と内面の反射を通じて存在の痕跡を探る作品群。
フランス語圏の作家。短篇や随想で記憶や場所の描写に定評がある。
詩作を通じて自然と人間存在の関係を静かに思索する業績に対する総合的評価。日常の細部や季節感を詩的に凝縮し、言語表現の豊かさと限界を探る詩人の仕事が評価された。
スイス生まれのフランス語詩人。静謐で瞑想的な作風と自然描写に定評があり、翻訳でも評価される存在。
各地を渡り歩く登場人物や異文化の交差点を描いた随筆・短篇集。都市や移動、文化的混淆を通じて個人のアイデンティティや連帯を静かに考察する作品群。
フランス語圏の作家・翻訳家。国際的な視点や文化交流をテーマにした随筆や小説を発表してきた。
異国的な情景や幻想的な要素を通して、登場人物の内面や欲望、運命を描く小説。旅の記憶と官能性が交錯する作風が特徴。
フランスの小説家。幻想的かつ官能的な文体と旅の経験を活かした作風で知られる。
ウィリアム・ブレイクの詩や作品群をフランス語に翻訳した業績に対する受賞。原詩の象徴性や詩的リズムを尊重しつつフランス語での詩的表現を追求した翻訳群。
フランスの翻訳家。英語圏の詩、特にウィリアム・ブレイクの翻訳で知られる。
断片的な随想や短い散文を集めた作品集。日常の観察や記憶を詩的な散文で綴り、断章的な構成が特徴。
フランスの作家・詩人。随想や断片的な散文で知られる。
フランスの小説家。幅広いテーマと実験的な作風で知られ、後に2008年にノーベル文学賞を受賞した。
愛を主題にした随想・エッセイ集。文学的考察と個人的な記憶を織り交ぜながら、愛という感情やその表現について多角的に論じる随筆群。
フランスの詩人・随筆家。文学や社会に関するエッセイを多数執筆した。