マイケル・L・プリンツ賞
まいける・える・ぷりんつしょう
ヤングアダルト文学における文学的卓越性を示す作品に贈られる賞。米国図書館協会 (ALA) の部門である Young Adult Library Services Association (YALSA) が主催し、Booklist 誌が協賛する。フィクション・ノンフィクション・詩・アンソロジーを対象とし、毎年1作品の受賞作と最大4作品の優秀作が選出される。
- 創設年
- 2000
- 主催
- Young Adult Library Services Association (YALSA) — a division of the American Library Association (ALA)
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 12月頃
- 発表時期
- 1月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Michael L. Printz Awardはアメリカ図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書サービス協会(YALSA)が運営する賞で、12~18歳を対象とした“文学的価値”に基づき毎年1作品を受賞させる。Booklistがスポンサードし、受賞作に加えて最大4作のHonor Books(ランナーアップ)が選ばれる。2000年創設で、賞は故マイケル・L・プリンツ(高校図書館員)にちなんで名付けられた。
賞品
- 主賞品
- 受賞への名誉(メダル/称号)。金銭的賞金は原則として支払われない。
- Honor Books(最大4作)の指定
- Booklistによるスポンサーシップと広報
- ALA公式サイトや各種メディアでの発表・掲載
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 委員会編成 | YALSA会長により任命される9名のYALSA会員(1年任期) | — | — |
| 候補選定・討議 | 9名の選考委員が候補作を読了し討議の上で短縮リストを作成 | — | — |
| 最終選考・投票 | 選考委員による最終投票でWinner(1作)とHonor Books(最大4作)を決定 | — | 受賞作はALA Youth Media Awards(毎年1月)で発表 |
選考基準
- 文学的価値(literary merit)を最重視すること
- ノンフィクション、フィクション、詩集、アンソロジーが対象
- 選考対象は発表前年の1月1日〜12月31日に出版された作品(米国版)
- タイトルは出版社によって'young adult'と指定されるか、YALSAの定義する12〜18歳向けであること
- 成人向けに明確に分類された本は対象外
- 共著・編集書も応募可能
- 死後受賞(事後受賞)もあり得る
- 他国で先に出版された作品でも、米国版が選考年に刊行されていれば対象となる
応募のヒント
推奨
- 出版社は書誌情報で'young adult'または対象年齢12–18を明示する
- 米国版の刊行日が選考対象年の1月1日〜12月31日にあることを確認する
- 作品の文学的完成度(文体、構成、テーマの深さ)を重視して磨く
- 翻訳や編集がある場合は米国版の品質にも注意する
- ノンフィクション、詩集、アンソロジーなどジャンルを問わず応募可能であることを活かす
注意
- 成人向けとして分類される作品を応募しない
- 米国での刊行が選考年の範囲外である作品に期待しない
- 宣伝や販売実績だけに依存して文学的側面を軽視しない
審査員から
- 文学的な声(voice)と完成度を重視します
- 独創性とテーマの深さ、読者への影響力が評価されます
- 編集・翻訳を含む米国版の完成度も評価対象になる
関連の賞
- Newbery Medal(ニューべリー賞)
- Margaret Edwards Award
- Carnegie Medal(英国カーネギー賞)
- Caldecott Medal
- ALA Youth Media Awards
- YALSAの他の賞(Excellence in Nonfictionなど)
公式情報
http://ala.org/yalsa/printz過去の受賞者
父と初めて長く過ごす夏を通して、家族の断絶と和解、コミュニティとのつながり、アイデンティティの揺れを描くグラフィックノベル。言葉の壁や文化の距離が、少しずつ相手を知る過程として丁寧に積み上げられる。
見知らぬ父との夏が、家族のかたちを見直す時間になる。
作家。グラフィックノベル『Brownstone』の著者として2025年のMichael L. Printz賞受賞に名を連ねた(該当ページは英語Wikipedia上で存在しない)。
父と初めて長く過ごす夏を通して、家族の断絶と和解、コミュニティとのつながり、アイデンティティの揺れを描くグラフィックノベル。言葉の壁や文化の距離が、少しずつ相手を知る過程として丁寧に積み上げられる。
見知らぬ父との夏が、家族のかたちを見直す時間になる。
イラストレーター。『Brownstone』で作画を担当し、作品の受賞に貢献した(該当ページは英語Wikipedia上で存在しない)。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
アメリカのヤングアダルト作家。編集者としても活動し、複数作家による短編集『The Collectors: Stories』の編集を務めてPrintz賞受賞に関与した。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
アメリカの作家。児童文学やYA作品で知られ、多彩な語りとテーマ性のある作品を発表している。本アンソロジーに寄稿して受賞に名を連ねた。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
アメリカの作家。社会的テーマや若者を扱う作品を発表しており、本短編集に寄稿して受賞に含まれる。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
YA文学の作家兼編集者。多様な声を扱う作品で知られ、本アンソロジーにも寄稿している。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
作家。The Collectors: Stories に寄稿した寄稿者の一人(該当ページは英語Wikipedia上で存在しない)。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
アメリカの作家。青春と魔法的リアリズムを交えた作品で知られる。短編集に寄稿して受賞に名を連ねた。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
作家。青春文学や中高生向けの物語を手がけ、本短編集に寄稿して受賞者の一人となった。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
アメリカの作家。詩的なリズム感とストリート感を織り交ぜた若者向けの作品で高く評価されている。アンソロジーに寄稿して受賞に名を連ねた。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
作家。若者の経験や社会的テーマを描く作品で知られ、本アンソロジーに寄稿している。
収集というテーマを手がかりに、十人のYA作家が異なる形式と語り口で挑む短編集。奇妙さや実験性を前面に出しながら、所有、記憶、アイデンティティ、関係性のずれを一冊に束ねている。
十の物語が、集めることの不思議さをそれぞれのかたちで照らし出す。
作家。若者向けのフィクションで知られ、感情の深さを伴う物語を得意とする。本短編集に寄稿して受賞者の一員となった。
パキスタン移民の家族が営むモーテルを背景に、友情の断絶、家族の重荷、怒りと赦しを描く青春小説。過去の傷を抱えた若者たちが、壊れた関係をどう受け止め、前へ進むかを丁寧に追う。
怒りと赦しのあいだで、きみの居場所を探す物語。
パキスタン系アメリカ人の作家。移民経験や家族、怒りと赦しといったテーマを扱う作品で知られ、『All My Rage』でPrintz賞を受賞した。
オジブワの若い主人公が、自身の文化的ルーツと向き合いながら、薬物や犯罪に絡む陰謀を解明していく青春ミステリ。アイデンティティ、伝統、正義が交錯する物語。
オジブワ(Anishinaabe)にルーツを持つ作家。先住民コミュニティや若者の視点を描いた作品で注目を集め、デビュー長編『Firekeeper's Daughter』で高く評価された。
イラン難民の少年が、自分の物語を語り直そうとする自伝的小説。
イラン出身の作家。移民体験やアイデンティティを題材にした自伝的作品で知られる。自身の経験を基にした『Everything Sad Is Untrue』でPrintz賞を受賞。
白人性と家族の秘密を掘り下げる、実験的なヤングアダルト小説。
アメリカのヤングアダルト作家。実験的かつ感情に訴える語り口で、家族やトラウマを扱った作品で知られる。2020年に『Dig』でMichael L. Printz賞を受賞。
詩を書きながら、自分の身体、家族、信仰、恋心に向き合うティーンエイジャーの成長を描く。
詩を書きながら、自分の身体、家族、信仰、恋心に向き合うティーンエイジャーの成長を描く。
ドミニカ系アメリカ人の詩人・作家。パフォーマンス詩やスラムの手法を取り入れたヴァース小説で知られ、若者の声を力強く描く。
大学進学でニューヨークに移ったマリンは、過去のすべてと連絡を絶ったまま冬休みの寮に一人残る。親友メイベルの訪問をきっかけに、祖父との暮らし、喪失、言えなかった秘密に向き合っていく、静かで親密なヤングアダルト小説。
孤独のなかで閉じていた記憶が、親友の訪問によって少しずつほどけていく。
アメリカの作家。静謐で感情に寄り添う文体を用い、喪失や孤独、癒しを描く作品で評価される。
ジョン・ルイスの体験をもとにしたグラフィックノベル三部作の完結編。1960年代の公民権運動の闘い、デモや行進、市民的不服従の記録を図像と証言で力強く描き出す歴史的ドキュメント。
アメリカの公民権運動の指導者であり元連邦下院議員。非暴力による市民権運動の象徴的存在であり、自身の体験をもとにグラフィックノベル『March』三部作が制作された。
ジョン・ルイスの体験をもとにしたグラフィックノベル三部作の完結編。1960年代の公民権運動の闘い、デモや行進、市民的不服従の記録を図像と証言で力強く描き出す歴史的ドキュメント。
ジャーナリズム出身の著述家で、ジョン・ルイスと共同で『March』シリーズを執筆。歴史の記録を若い読者に伝える活動に携わる。
ジョン・ルイスの体験をもとにしたグラフィックノベル三部作の完結編。1960年代の公民権運動の闘い、デモや行進、市民的不服従の記録を図像と証言で力強く描き出す歴史的ドキュメント。
アメリカの漫画家・イラストレーター。図像による物語表現で知られ、『March』シリーズでは歴史的記録の視覚化を担当した。
失踪事件と奇妙な認識のテーマを通して、他者の目や外見に対する偏見、真実の見え方を問いかける物語。魔法的リアリズムの要素を含みつつ、アイデンティティと成長を描く。
アメリカの作家。現実と幻想が交錯する物語で若者の内面を掘り下げる作風が特徴的。
芸術家志望の双子ノアとジュードの視点が時間をずらして交互に語られる。喪失、嫉妬、愛と創造性が絡み合い、家族の秘密と再生を詩的に描く青春小説。
アメリカの作家。詩的で叙情的な文体を用い、家族や創造性、若者の感情を豊かに描くことで知られる。
Marcus Sedgwick の幻想小説。時代と形を変えながら続く関係の循環を描く。
イギリスの作家。歴史や幻想、詩的な語りを取り入れた作品群で知られる。短編から長篇まで幅広く手がける。
2010年のハイチ地震を背景に、破壊された都市で生き延びようとする人々の姿を描く群像劇。暗闇と混乱の中での生存、連帯、倫理的選択を鋭く問いかける作品。
作家。『In Darkness』でPrintz賞を受賞。作品は災害下の人間ドラマや倫理的ジレンマを描くことが多い。
小さな町で育つ主人公が、消えた人物や町で起きる奇妙な出来事と向き合いながら成長していく物語。喪失と希望、再生を静かな筆致で描いた現代小説。
アメリカの若手小説家。内面の揺れや喪失、再生を繊細に描き、若者の心理を丁寧に掘り下げる作品で評価されている。
海面上昇で荒廃した未来の海岸で、ナイラーはスクラップ船解体の仕事をしながら、富裕層の少女ニータとの出会いをきっかけに逃走と選択を迫られる。資源の奪い合いの中で、生き延びるための勇気が問われる。
崩れた未来の海辺で、少年は生き延びるために走り出す。
アメリカのSF作家。環境破壊や企業の影響をテーマにしたディストピア作品で知られ、若年層向けの社会派物語を多く手がける。
カメロンは奇妙な旅に引きずり込まれ、ロードトリップのあいだに病気、死、友情、希望を見つめ直していく。ブラックユーモアと幻想が混ざり合い、成長の痛みを突き抜ける。
奇妙な旅のなかで、少年は自分の限界と希望を見つける。
アメリカのヤングアダルト(YA)作家。幻想的でブラックユーモアを含む作風で知られ、『Going Bovine』や『The Gemma Doyle Trilogy』などで高い評価を得ている。
寄宿学校を舞台に、主人公テイラーが断片的な記憶と過去の出来事をつなぎ合わせながら自らのルーツと居場所を探していく物語。友情や裏切り、救済のテーマが複雑に絡み合う深い長編。
記憶の断片をたどりながら、少女が自分の居場所を探していく。
オーストラリアの作家。青年期の感情や家族関係を生々しく描くことで高い評価を得ている。
逃亡したオクタヴィアンが、英国軍に支配されたボストンと南部沿岸を舞台に、革命戦争の渦中を生き延びようとする物語。自由と忠誠、暴力と帰属の問題を、スケールの大きな歴史小説として描く。
革命戦争のただ中で、自由を求めるオクタヴィアンの旅が続く。
高校二年生のフランキーが、男子だけの秘密結社に興味を抱き、外側からその仕組みを見抜いていく物語。恋愛感情と知性の両方を武器に、学校社会の権力構造を揺さぶるYA小説。
女子高生の視線が、男子の秘密結社を内側から揺さぶっていく。
大津波で故郷を失った少年マウと、別の事故から生き残った少女ダフネが出会い、共同体を作り直していく物語。災厄の後に残る希望と、伝統や信仰を問い直す力強いYA長編。
大波の後、ふたりの生存者が新しい共同体を作りはじめる。
二つの世界のあいだにある境界をめぐる、暗く鮮烈な物語。リーガは自分だけの小さな楽園で娘たちを育てるが、現実の世界からはやがて暴力と野生の影が押し寄せ、三人は美しさと残酷さが隣り合う世界で生き延びることを迫られる。
守られた楽園は、やがて現実の暴力に侵されていく。
南極に憑かれた少女アシュリーは、祖父とともに白い大陸へ向かい、過酷な環境のなかで生き残りをかけた旅に巻き込まれる。孤独と執着が交錯する、冷たく緊張感のある冒険小説。
南極に魅せられた少女が、過酷な白い世界へ踏み込む。
イギリスの児童文学作家。歴史や冒険を題材にした重厚な物語で知られる。
ワイン職人ソブラン・ジョドーと天使ザクスとの年ごとの邂逅を軸に、愛と信仰、欲望と運命が絡み合う。ニュージーランド発の幻想的な恋愛小説として、静かな官能と哲学性をあわせ持つ。
ひとりの醸造家と天使の出会いが、年月を越えて関係を変えていく。
リリーは、祖父の八十歳の誕生日会に集まる家族のなかで、いつも通り何かが起こると予感しながら、その日を少しでもうまく運ぼうとする。癖のある大人たちと若い世代のあいだに、静かなユーモアと温かさが広がる。
クセのある家族が集う一日を、少女はなんとか守ろうとする。
キリエルは悪魔に取り憑いた少年の体を借りて人間界に降り、思いがけないきっかけから自分の任務と感情のあいだで揺れ始める。怪異とユーモアを交えながら、信仰と欲望を描く青春ファンタジー。
悪魔憑きの少年をめぐって、天上のルールが少しずつ揺らぐ。
詩人シルヴィア・プラスの人生を、詩の連なりでたどりながら、創作、結婚、精神の揺れを立体的に描く。伝記でありながら、言葉そのものの強度で読ませる作品。
シルヴィア・プラスの人生を、詩の連なりでたどる。
ジン・ワン、モンキー・キング、そしてチンキーという三つの物語が交差し、アジア系アメリカ人として生きることの違和感と自己像の揺れを描く。神話と学園ドラマを組み合わせながら、アイデンティティの形成を問い直すグラフィックノベル。
神話と学園生活が交差し、自分の居場所を探す物語。
アメリカのグラフィックノベル作家。アジア系アメリカ人の経験やアイデンティティを漫画表現で描くことで知られる。
18世紀のボストンで育てられたオクタヴィアンは、科学者たちによる実験と奴隷制の現実のあいだで、自分が何者かを知ることになる。革命の時代を背景に、知性と暴力、自由の意味が鋭く問われる。
革命前夜のボストンで、少年は自由と実験の残酷さを知る。
コリンはケイサリンという名の恋人に十九回も振られたあと、親友との旅のなかで自分の将来を説明する理論を作ろうとする。ユーモアと数学への執着が重なり、関係性を見直していくロードノベル。
十九回振られた少年が、理論と旅で次の一歩を探す。
芸術家志望の双子ノアとジュードの視点が時間をずらして交互に語られる。喪失、嫉妬、愛と創造性が絡み合い、家族の秘密と再生を詩的に描く青春小説。
ナチス・ドイツを舞台に、少女リーゼルが読み書きを覚え、言葉と本を盗みながら戦争の中で人間らしさをつなぎとめようとする。死の視点で語られる、破壊と温かさが同居する物語。
マイルズはアラスカという謎めいた少女に惹かれ、寄宿学校での生活のなかで友情、喪失、そして自分自身への向き合い方を学んでいく。事件の余韻の中で、若者たちの感情の揺れが静かに積み重なる青春小説。
寄宿学校で、少年は謎めいた少女と喪失の意味に向き合う。
アメリカのヤングアダルト作家。若者の感情をユーモアと哲学で描き、広く人気を得ている。
ジョン・レノンの生涯を、戦時下のリヴァプールでの誕生からビートルズ時代、政治的な発言、そしてヨーコ・オノとの関係まで、写真資料を交えながらたどる伝記作品。神話化された存在としてではなく、創作と葛藤を抱えた一人の人物として描き出している。
伝説の向こう側にいる、複雑で魅力的なジョン・レノン像を立ち上げるフォト・バイオグラフィー。
ダイジーはアメリカから英国の親戚の農場へ送られ、そこにいるいとこたちとの暮らしに少しずつ馴染んでいくが、世界は戦争の拡大で急速に崩れていく。閉ざされた状況の中で、家族との絆と生き延びる意志が試される物語。
戦争が日常を壊していくなか、遠い親戚の家で少女は居場所を探す。
イギリスのヤングアダルト作家。日常の転換や若者の心理を鋭く描く作風で国際的に評価されている。
空飛ぶ客船オーロラ号で働く少年マットは、機転の利く少女ケイトと出会い、雲海の彼方にある謎めいた島と失われた技術の秘密へ近づいていく。冒険と発見が広がる、空の時代を舞台にした物語。
空を航く船の上で、少年は未知の島と危険な秘密に出会う。
16歳のチャンダは、南部アフリカでHIV/AIDSが家族と共同体に及ぼす影響を前に、秘密と沈黙に囲まれた暮らしを支えようとする。喪失の重みの中で、思春期の強さと責任感を描く物語。
HIV/AIDSが身近に迫る世界で、少女は家族を支えるために踏みとどまる。
ターンター・バックミンスターはメイン州の町で居場所を見つけられず、マラガ島の少女リジー・ブライトと友情を結ぶ。偏見と開発の圧力が島の共同体を追い詰めるなか、少年は自分が信じる正しさを選び取ろうとする。
偏見に揺れる海辺の町で、少年と少女の友情が試される。
十代の父親ボビーの視点で語られる物語。突然の妊娠と子育てを通じて責任や成熟、友情の意味を問い、若き親としての現実と選択を繊細に描き出す作品。
アメリカの児童・ヤングアダルト作家。人間関係や家族を繊細に描く作風で評価されている。
Virginia Shreves は、ぽっちゃりした自分を気にする高校生として、家族の圧力、恋愛のぎこちなさ、兄をめぐる家庭の亀裂に向き合う。ユーモアと痛みを行き来しながら、自分の見た目と気持ちを少しずつ受け入れていく青春小説。
自分の体に不安を抱えた少女が、家族と恋と自己受容のあいだで揺れながら前に進む。
Postcards from No Man's Land は Aidan Chambers の受賞作です。
Postcards from No Man's Land は、受賞作として読み継がれている。
イギリスの作家。実験的で思想的なヤングアダルト文学で国際的に知られる。
The House of the Scorpion は Nancy Farmer の受賞作です。
The House of the Scorpion は、受賞作として読み継がれている。
My Heartbeat は Garret Freymann-Weyr の受賞作です。
My Heartbeat は、受賞作として読み継がれている。
Jack Gantos による Hole in My Life は、歴史や社会の構造をたどるノンフィクションとして読める受賞作です。
Hole in My Life は、受賞作として読み継がれている。
幼いころ韓国から米国へ渡ったヨンジュの成長を、家族の貧しさや父の暴力、文化のずれとともにたどる。移民家族の痛みを静かに積み上げる。
“天国”だと思ったアメリカで、少女は現実と向き合う。
韓国系アメリカ人の作家。移民経験や家族関係を題材にした繊細な語り口で知られる。
平和な谷が魔法の森と帝国に挟まれ、少女ティルジャは仲間とともに、谷を救うため謎の魔法使いを探す旅に出る。魔法の衰えと勇気が重なるファンタジー。
魔法が弱まりはじめた谷で、少女は自分の力を知っていく。
20世紀アメリカ美術に触発された詩集として、絵画、彫刻、写真に呼応する詩が、美術作品を見る体験を別の角度から開き直す。芸術への応答そのものを一冊に束ねた作品。
詩が、美術作品と対話しながら新しい見方をつくる。
父と継母の死を自分のせいだと信じる少年が、町で続く少年の自殺と木工細工の謎に向き合う。罪悪感と喪失を抱えた心理サスペンスとして進む。
罪悪感が、静かな町の空気を少しずつ壊していく。
詩のような行分けで、十五歳のラヴォーンが大学進学への意志、恋、友情の変化、信仰の圧力に揺れる。日常の細部から、思春期の強さと不安が浮かぶ。
進学したい気持ちだけが確かなまま、少女は揺れ続ける。
石炭坑の町に移り住んだキットは、死のゲームを遊ぶ少年アスキューや、祖父の鉱山の記憶と向き合いながら、家族の歴史と自分の成長をたどる。過去の亡霊と現在の友情が重なり合う。
坑道の闇のなかで、少年は家族の記憶と出会い直す。
イギリスの児童文学作家。幻想的・詩的な筆致で若者の成長や記憶を描く作品で知られる。
疎遠だった父に連れられ、妹を殺された南アフリカへ向かうベリーは、怒りと喪失を抱えたまま、家族の断絶と和解の可能性に向き合う。短い分量で、悲しみと再接続を凝縮した物語。
石を胸に抱えた少女が、失われたものの重さを抱えて旅をする。
クラスの厄介者クリストファー・クリードの失踪をきっかけに、トーリーは町に渦巻く噂と自分たちの罪悪感を追い始める。失踪の謎といじめの空気が、じわじわと不穏さを増していく。
消えた少年の不在が、町の秘密をあぶり出す。
ジョージアの日記形式の独白は、恋と失敗と自己嫌悪を、笑いながら突き抜けていく。学校生活、片思い、家族の面倒くささが、軽快なテンポで渦を巻く。
恋も失敗も、ぜんぶ日記に書きつけてしまう。
重い身体を持つ十四歳のショーンは、周囲が気づかない豊かな内面を抱えながら、父が自分を安楽死させようとしているのではないかという恐れと向き合う。意識と身体のずれが、静かな緊張のまま続く。
動けない少年の内側では、世界が誰より鮮やかに回っている。
十六歳のスティーヴは、殺人事件の共犯として裁かれながら、自分の体験を映画の脚本のようにノートへ書きつける。裁判の進行と内面の揺れが交錯し、罪と自己像の不安がむき出しになる。
裁判の席で、少年は自分の人生を「映画」として記録し続ける。
アメリカの児童文学およびヤングアダルト向け作家。都市生活や若者の体験を鋭く描き、多数の賞を受賞。
新しい家のガレージで、鳥にも天使にも見える奇妙な男を見つけた少年の前に、病気の妹と不安定な家族の現実が重なっていく。静かな幻想と日常の痛みが溶け合う物語。
壊れかけた日常の片隅で、少年は不思議な存在と出会う。
夏のパーティーを通報したことで孤立したメリーンダは、ほとんど言葉を失いながらも、図工の授業で少しずつ自分の経験を見つめ直す。沈黙と回復の過程を、鋭い一人称で追う。
言葉を失った少女は、描くことでようやく真実に近づいていく。
親の離婚と居場所のなさを抱える少年ジョンが、zine を書くマリソルと出会い、友情と恋愛の境目で揺れる。思春期の不器用さと自己理解の遅れを、率直な会話で追う。
手づくりの zine から、恋と友情のもつれがほどけはじめる。